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【リアルとオンラインの狭間】年賀状の季節

生活 社会

年末は年賀状書きの季節ですね。世界的にも年越しメッセージの文化は有ります。

毎年この時期に私が思うところを少々メモしておこうと思います。

今年で終了

postcard
12月に入ると喪中はがきが到着しだします。e-mailやSNSの時代、はがきが送られてくるという機会は皆無ですが、これだけは別ということですね。

そして、長年のお付き合いで毎年出している年賀状も、今年で最後にしようと思います。

理由はいろいろとありますが、やっぱりこれからやりたいことの時間を作るためというのが一番おおきなところです。

年に一度のタイミングで、何十人ものお世話になった人リストにメッセージを交換するのは、とてもいい風習だと思います。多くのコミュニティに属しながら生きていくこと自体が人生ですから、一度親しくなっても歳を重ねるとともに疎遠になっていく人は増えていきますから。

でもそのための作業を考えると、普段からルーティーンで流しているものならともかく、去年のデータを引っ張り出してきたり、プリンタや紙はどこに行ったとか、インクが切れたとか、まぁ時間が必要です。

そんなの最初から印刷に出せばということも言われますが、自分が作り続けてきたデータベースや書面データを活用したかったということから、私の場合は特に考えず続けてきてしまった感じです。

汎用の方法で工夫してきた

quark
賀状の制作には、最初はDTPアプリのQuark XPress、その後にIllustratorを使うようになりました。結構スッキリしたデザインが簡単にできるので重宝しましたが、時代とともにハードもアプリを更新しなくなり、汎用のものにシフト。

今ではすべて無料のサービス、たとえばGoogleスライドにペタペタ貼り付けておわりです。凝ったことはできませんが。

そしてExcelとWordを使ってたのも、GoogleスプレッドシートとLibre Officeの差し込み印刷を駆使してやっつけています。

毎年バージョンアップで機能が上がるんですが、ちょっとづつ微調整が必要だったりして一筋縄には行きませんが、まぁなんとか根性で印刷してました。ありがたや。

で、作業しながらやっぱり毎年思うんですよね。はがきの郵送かぁ。。。と。

自分の作業の話ならともかく、知人にもいる郵便局のことを考えると、これは超短期に集中するような物流のピークを、わざわざ民衆が作るような風習は控えるべきなのではないかと思うようになりました。

絶対に元日に届けなければならないというような法律は無いわけですが、文化的な行事なだけに元旦にこだわる人も多いことでしょう。

文化の変化の方が大きい

greeting
デジタルの時代にメッセージの伝え方としては、はがきやカードはプレミアものだと思います。受け取る側はどういうものが嬉しいかで、苦労してでも贈ろうと思うものですよね。

ただ、年賀状を送っていることによるメリットも特に無い時代ですし、逆に送ったんだから送り返すのが当然と思われるような同調圧力も嫌われますしね。

若年層ではそもそも年賀状の風習すら蒸発していて、趣味でリアル郵便を送りたいなら、誕生日やイベントにちなんでメッセージを送る感じのようですね。まずほとんどは電子的に送るようですけど。

同じ会社や部署でも、お互い住所を知らないのは普通で当然になりました。そのことも年賀状離れに影響していると思いますが、困るのは取引先からの年賀状ですね。

可能な限り虚礼廃止の意向を伝えるのですが、営業活動が絡んでくると機会的に年賀状が会社宛てに送られてきます。事業効率を考えれば年賀状送るような会社と付き合わないほうが良いくらい言いたいところですが、なかなかそうも行かないという人が居るうちは無くならないでしょう。

欧米や韓国・台湾の人たちとよくクリスマスカードのやり取りをしていました。必ず年内に先に送られてきて、こちらからは遅刻年賀状として日本のものを送っていました。これももういつの間にか無くなり、デジタルに移行しました。

郵送を使う挨拶の交換という一大産業であるわけですが、残念ながらみんなで一斉にあたらしいデジタルでの新市場を作ったほうが良いでしょうね。というか、大きく進んでる最中ですね。

会社もプライベートも、人の付き合い方が多様化デジタル化してきた今、一斉に変えるタイミングなのかとも思えてきています。皆さんはどうされてますかね?