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コンビニよりドラッグストア

生活 経済

その名の通り便利さが命のコンビニは、必要な時に目の前に現れてくれるインフラになりました。

利用者目線からしても日本国内ではもう飽和している感じがするんですが、どうやらそのコンビニ業界も転換期に来ているようです。

コンビニがスーパーを追い上げる

conveniencestore

コンビニの無い時代は、個人商店やスーパーマーケットが、食料品や日用品の売り場としてほとんどを占めていました。
利用者からすると営業時間が比較的短いこれらの店舗では「買えない時間帯」が多いため、店側からすると機会損失にもつながってたと思います。

逆に、それに合わせて社会のカレンダーや日々のテンポが出来上がってたとも言えると思います。携帯電話も無い時代は、年間カレンダーと日々の時間帯スケジュールにきっちり沿って、会社も生活も動いていたと言えるでしょう。

そこに、アメリカですでに存在していたコンビニが1970年代から日本に導入され始めました。

高度経済成長と共に利便性、特に営業時間の延長が評価され、他の既存店の売上を奪っっていっただけでなく、ついには小売業で大きな地位を占めるようになりました。

2019年販売額実績では、スーパー6.4兆円、コンビニ5.9兆円と肉薄してきています。

ドラッグストアがコンビニを追い上げる

drugstore

ところが今、コロナ禍で全国的に生活パターンが激変している中で、都市部に集中展開しているコンビニは苦境に直面しています。

3密を避けろと言われ、都市部への外出自粛は今後もその傾向が続くことも想定できます。またコンビニの得意とする24時間営業での夜間の売上は、人出の減少により利益は出にくくなるでしょう。

そこで伸びている業種としてはドラッグストアです。2019年の販売額は3.3兆円と、コンビニに追従してきているドラッグストアは、コンビニと同様に都市部のコンビニに混ざってコンビニ風に営業しているケースも多く、パン・おにぎり・飲料・お菓子など、日常買いの商品価格は激安な印象があります。

さらに都市部へ出勤しての勤務が意味をなさなくなってきている今後は、自宅近くに徒歩かクルマで行けるような住宅地に大きめの店舗を構えていることが多いドラッグストアは、品揃えも多く駐車場も完備ということで、私自身も便利に利用するようになってきています。

郊外型や住宅地の立地なら、24時間営業の必要も無いでしょうし、コンビニで深刻化してきている店員不足なども影響は受けにくいと思われます。

本来は「薬局」だったはずですが、くしくも今後の一般消費にマッチする形になってきていることには注目していきたいところです。

やはりEC(ネット通販)が有力か

amazon

ECとか通販とか言うより、ネットショッピングという方が良いでしょうか。

高いものから激安のものまで、欲しい物が一発で検索でき、オススメも提案してくれるネットショッピングは、利用頻度も上がる一方で、ついつい買いすぎてしまったりします。

さすがに出かけた先ですぐ食べたい飲みたいものを通販では買わないですが、特別に用事がある時以外そもそも出かけないというパターンであれば、コンビニにもドラッグストアにも用事は無いですね。

今後はVRの時代にもなっていくし、デジタルでバーチャルな手続きでの購入は今後も伸びていくことでしょう。

自宅にいながらにしてのウィンドウショッピングとか、VRグラスでやってみたいとは思っています。

今後はやはり、欲しい時に欲しい物が得られるという超基本サービスを提供するために、需要のマッチングと物流にかかる負荷を抑えられるかが肝になると思います。

ますますAmazonの一人勝ちになっていってしまう気がしてるんですけどねぇ。