PALOji*Walker ONCE-IN-A-LIFETIME

【バカげてるって何】同じになってしまわないために

生活 社会

仕事や人生の話題になると、サラリーマン的にはどうしても制限を受けていることへの不満の話になりがちです。

また、無意味でバカげているように見え聞こえすることを良しとしない風潮もあるんじゃないでしょうか。

仕事とプライベートを分ける?

office

世界中の人に与えられている1日24時間と言う時間の使い方は、もともとは全く個人の自由と言えるわけでして、どんな大金持ちだろうとそうじゃなかろうと平等に与えられているわけです。

それでも社会・経済活動を支えるためには、同じ時間に意思を通じ合わせながらものを考えていく必要がでてきますから、働く時間も曜日も決めておいておいた方が何かと都合が良いでしょう。というかそれ以前に、夜と昼は自動的にやって来ます。

そしてその時間を、自分のために使っているのか人のために使っているのかと見たときに、多くの人の場合は仕事であれば人のため組織のため、プライベートであれば自分やコミュニティーのためと言う感じですね。

日本の典型的な会社員の場合では、決められた方針や業務内容に従って。ひたすら効率・納期や正確性を求められる職種が多くなる実情があり、特にストレスが溜まる仕事内容と言えるんじゃないでしょうか。

私の個人的意見ではありますが、このオンとオフ、仕事とプライベートの間をきっちりはっきり分けるのが日本人と言う印象を持っています。

それはそれでいいことなんですが、海外の人と仕事をしたときよく感じたこととしては、一見時間にルーズなように見えて、創造的にものを考えている時間を大事にしているために、遊びやふざけの要素を仕事の時間帯にも取り入れると言うことを無意識にやっているのではないかと思えることが多いんです。

またそもそも論ですが、世間一般の会社のような組織に就職をすると決めた時点で、その会社で定めている時間の管理方法から逃れる事はもう基本的にできないんだと諦めるところからスタートしていることになります。

最近働き方改革や法整備が進んだおかげで柔軟な働き方が可能になってきたとはいえ、就職しないでフリーランスなどして生活が回るよう目標に定めるのも、自分の時間を最大にできる一番の近道なのかもしれません。

同じことは良しとされない世界

talent

もちろん国や地域によって文化の違いは大きいものといえますから、比較してどっちが良いとか悪いとか言うつもりはないんですが、オープンでアバウトな外国文化の中で仕事をした経験からすると、日本の企業文化や社会文化は、規格化されて同じになることを無言のうちに強要している感じがしてなりません。

今更過去のことを言っても仕方ないのはわかってるんですが、軍隊式の組織に慣れてしまっている日本のサラリーマンの働き方は、自己を発揮すると言うよりは、どういろんな圧力から受けるプレッシャーを上手に我慢するかなどという、トホホな力が求められる気もします。

経営者から見た場合、イエスマンが多く服従してくれる社員が多ければ経営者の気持ちはスカッとするかもしれませんが、実は社員のストレスは溜まっていく一方で、会社の将来につながる創造性が育っていく事はは期待できません。

こうして当たり前として定着してしまった同調圧力と言う、何か見えないけど長年存在してしまっているパワーと言うのは、実は仕事を離れた人の人生にも大きく影響してしまっているというのが、今の日本社会の重めな文化の正体なんじゃないかと思います。

こういう閉塞感っていうのは、誰かが取り除こうと思っても簡単に拭えるものではないでしょう。何せ見えない圧力なんですから。

社会不適合者で変わり者の天才や、好奇心旺盛すぎの経営者、とんでもない特技を複数持っている兼業家などの集団の中で数年間仕事をした経験が有るんですが、そこでは人と違う目立ったなにかがないと、社員以前に人としての価値を認められないような雰囲気でした。

つまり、同調圧力に屈して皆と同じようになってしまった人に対しては、人としても能力としても価値を認めてもらいにくいと言うことでした。

日本と真逆ですかね。幸い私は遠く離れた極東の人間だったので、かなりユニークであるところからスタートしたのでアドバンテージはあり、少々助かったりしました。

 

じゃぁどうしますか

travel

実は私がどっぷりとサラリーマンにはまっている身として昔からやってしまっている行動とか思考パターンなんですが、まずは権利として付与されている有給休暇を全部計画的に消化すると言うことを最初に決めてしまえばいいんじゃないかと思います。有給消化5日間の義務化が最近始まったのは目新しい動きですね。

これで少なくともプライベートと割り切った時間の確保ができ、スタートラインとなります。そして次は多くの人がよく口にする、何をやったらいいのかわからないと言う悩みが出てきます。

家でテレビでゴロゴロも休憩になっていいんですが、オススメキーワードは馬鹿げたことやくだらないこと、やってみたことがないことや見たこと聞いたことがないことをどんどんやるように自分を置く(追い込む)のがいいんじゃないかと思います。

Webやゲームはその入口として優秀なツールだと思いますし、安く楽しめるエンタメ情報なども、発信側がどんどん力を付けて新しい世界を作り出してくれています。私の場合は昔から安宿やキャンプにハマりましたが、もし今だったらYouTubeでIT関連の勉強を片っ端から受けて、発信とコミュニティ活動をしてみるかなという感じです。

Go To キャンペーンで傾向が見えてきましたが、やはり金銭的なお得感があると人が動きます。人が動いた分だけ大金が溜まっていきますからその先の体験を求めてまた人が創造的に動きたくなると言うループが回っていくと思います。

公的な補助に全部頼ることは、未来永劫続けられるわけじゃないですが、硬直した社会をほぐしていくと言うためには公的資金も投入すると言う事は価値があることじゃないかと思います。実は経済じゃなくて人の心をほぐすと言うことが一番大事なんじゃないかと思ってて、人が動けば必然的に経済は回っていくでしょう。

インバウンドの観光需要が戻ってきたときには、どれだけ日本文化が面白おかしい人によって、より良くなっているのかと言う観点もダイジだと思います。おもてなしでミステリアスでクレイジーな面白さがある日本、っていいじゃないですか。大真面目でふざけるっていうんですかね。

このループを回して行けばいいと思ってます。過去の長きにわたって有給消化と旅と飲み食いばっかりして徘徊している私の行動は、きっと周囲からしてみたら趣味の域を超えた自由人であって不真面目・適当と言う評価がされていたことでしょう。

でも振り返ってみれば、コロナ禍の社会変貌も経験したのち、この先どう考えて暮らしていけば良いのかのヒントは既に大量に溜まっているんじゃないかと実感していますので、まぁ良かったんだと思います。

ただしもちろん、具体的にこれからどう新しい行動をしていったらいいかの答なんかは全然出ていません。意外性があるというか、無意味に馬鹿げたことを今後もちびちびと始めて続けていくことに変わりはありません。

それが今後どこでどう役に立つかは、少なくとも今は全くわかりませんので。動ける環境をお金や健康も含めて整備しながら、さらに楽める世界を広げて行くに限るなぁと思っています。

ゆっくりでもいいけど止まらずどうにか前に進めば、少し先が開けてくるという原則は、どんな物事にも共通する真実だと信じてます。


(なぜかこの日(2020.11.06)の記事だけなぜかサーバーから飛んでしまったので、再度バックアップから戻し、再投稿しました)