人は、より集まるのが好き
居酒屋で客同士が感覚をあけて座りながら呑み会って、ちょっと味気ないですね。
興味深い、大分県での試みが報じられていました。
“新しい生活様式”での飲み会とは?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200516/k10012433281000.html
バイザーとかハンカチとかを駆使したり、宴会時間を短縮したり、乾杯などの接触を控えるとかのワザを使ったりするわけですね。
大分県のサイトにこの情報が掲載されるそうですが、こういう宴会の仕方を県民に参考にしてもらいたいとのことです。
これ、大変申し訳ないんですが爆笑しました。さすが九州、と言ったら良いのかわかりませんが、そこまでして呑みたいんだー、って。
もはやウケ狙いのパロディーじゃないのかと思ったくらいですが、どうやら大真面目なようです。
インフルエンザや普通の感染症の風邪などでは、感染リスクに影響する行動はコロナと同じなわけで、ワクチンや治療薬が「それなりに有る」ケースがほとんどですから安全なため、このような対策は今まで必要とされませんでした→→→→なんてわけないですよね?
うがい手洗いに始まりいろいろとやってきてもみんな、うつりまくっていたわけですが相当治っていた、という表現になりますかね。
3密の状態が社会生活では至るところでこれまで当然の事として営まれてきた中、程度の違いこそあれ頻繁な感染が常時起こっていて、それなりに皆が感染、治癒して免疫をつけるということが行われてきたわけです。
冬のインフルエンザの季節はもちろんしょっちゅう遭遇しますし、私も今までに何回か、かかりました。
軽症・重症の非インフルエンザの風邪にも結構な回数かかりましたが、同じような重症パターンの疾病には、やっぱり免疫付いたからか罹患しなくなってきている気がします。
ワクチンがまだないということだけで、これほどにも世界の人々を恐怖に陥れたり、奇妙な行動をとるようになったりさせるということなんですね。
映画館もオープンしているところがあると報道されていましたが、結構多くの客席が座れないようにテープが貼られていて、間をあけて座るようにしているそうで。これ、そもそも楽しいんですかね?そこまでして映画館で見に来る必要があるんかいな?と疑問になります。
ビジネスで上映しているわけですから、工夫しながらでも稼働を継続していかないとマズイのはわかりますが、「ちゃんと対策してますのでじゃんじゃん観に来てください、ただしスカスカに座ってね」と言われると、え??どっち?って感じですね。
思いつく今後ツラそうな業種としては、結婚式場とかですかね?
一時期旧態然とした披露宴は低迷してたけど、今風に形を変えたウエディングパーティーを、結構大掛かりで行うケースも増えてきていたとは周囲から聞こえていました。
ところが蔓延により自粛要請となると当然キャンセルせざるを得ないことになりますが、キャンセル料を結構な額支払うことがあると報道されてますね。
こういうお祝い事では人の心情がモロに出て来るものだと思いますが、何もわざわざ接触感染リスクを心配しながら一堂に会して結婚披露宴をやる必要なくない?と思う人が増えてくるんじゃないでしょうか。
あと、パチンコ店が話題になってましたが、これはアフターコロナでも復活するんじゃないですか?よっぽど行政的に大改革でも断行されない限りは。
こういう風に改めて見渡してみると、人は基本的に群れる、親密に近距離でわたりあう、三密そのものが大好きな生き物なんだろうと思えます。
アフターデジタル、アフターコロナの時代では、どれだけその人間が本能的に持つ「親密に集まりたい感覚」を、安全かつ大義名分が立つ形で実行できるかが勝負でしょう。オフラインで人が集うことは、今まで以上に価値の高いこととして認識されることになると思います。今までに無い方法でこれを実現できれば、良い商売になったりして。
WHOは、これからはコロナと共生していくべきと言ってるようです。撲滅ではない、ゼロにはできないということを前提とした生き方ということでしょうか。ウイルスは宿主がいなくなると増殖・繁栄できなくなるので、弱毒化しながらそーっと存続していくんだとか。
というわけで、今までのような経済には、完全には戻らない覚悟で新しいことでも仕込んでいこうと思っております。