パンと福利厚生
日本人の米離れが進んでいると言われてますが、食文化というのは時代とともに変わっていくもんですよね。
私は物心ついたときからパンをよく食べていたので、まぁもともとパン好きではあります。
パンはいつから日本で?
戦前は主食といえば米だったと聞きますが、もともとは米はごちそうのイメージだったそうです。
芋ばっかりでなくいつかは麦も雑穀も入ってない銀シャリが食いたい、などとリアルに言っていたとか親には聞きました。
きょうび米を炊くときは、あえて単価の高い雑穀を入れて健康米だなんて言うようになり、これまた時間は価値観を買えるもんだなと思いますが。
で、パンはどうやって米文化の日本に根付いたのかというと、戦後の食糧難の情勢でアメリカが学校給食向けに小麦を供給するという動きがあったことがきっかけとのこと。
栄養失調の国民がゾロゾロいる時に、アメリカからの食料提供を断れなかった事情も有ったことでしょう。
ついでに牛乳文化もこの時に定着し、パンと牛乳というりっぱな給食セットができ上がりました。
関西の文化だったからなのか、ウチではどういうわけか、トーストにサラダに卵というパターンの朝食がほとんどでしたので、子供の頃は一日に2回パンを食べていたということになります。
給食のコッペパンはお世辞にも美味しいものでは無かったですが、揚げパンのときにだけは取り合いになることは、どこの学校でもそうだったと聞きます。
パンは時代に合ってるんでしょうね
三大栄養素の中でも炭水化物は主食と言われてますが、毎日なにか食べなければならないので時間はかかります。
昔なら大家族で女性陣が早起きして食事を用意し、決まった時間に全員がいただきますをするなんて習慣が有ったことでしょう。
今は核家族を通り越し一人暮らしが当たり前、生活の時間帯も多種多様となれば、食事のパターンも多種多様、短時間で手軽に済ませることが何よりも優先してくるというわけで、パンの出番です。
確かにご飯だとコンビニのおにぎりという手がありますが、茶碗に持ったホカホカご飯を自分で準備しようとなると、準備から食べて片付けまでを考えると気が遠くなる人も多いことでしょう。
また、菓子パンや惣菜パンだと、おかずに相当するものが一体になってますから、手軽に時短となります。
パンと福利厚生の相性はいいはず
高級食パンブームにあって、ジャパンベーカリーのプロデュースした奇抜な名前のお店のパンを何回かかったことがありますが、ホント旨いですね。
ただ奮発した値段なので、普段使いには近所の焼き立てパン屋さんのちょっと高めのホテルブレッドクラスで1斤200円台の食パンを焼きたて狙いで買いに行きます。焼き立てはやっぱりぜんぜん香りも食感も違いますからね。
地方の焼き立てパンを特殊製法で冷凍して流通に乗せ、企業の福利厚生向けや個人向けのサブスク向けパンを手掛けるパンフォーユー社が紹介されてました。
朝メシ抜きの社員が、会社の一角でチンするだけで焼き立てパンが食べられるというのは良いアイデアですよね。
ネスカフェとの提携とかも実現しているようで、今後が楽しみな会社です。
リベイクというサービスも知るとことになりました。パン事業の悩みが余剰分の廃棄だそうで、これを上手く流通に乗せることで安く上質のパンがゲットできます。
ますますリモートワーク化が進むとなると、オフィスワーカー市場が今まで同様大量に存在し続けるか微妙なところもありますが、いざリアルに出社して生身の人間に会えるという付加価値プレミアの時に、美味しいコーヒーとパンで朝食やランチというのもいいですね。