【だめだこりゃ】ネット銀行のアナログ書類手続き
デジタル庁の話とはレベルが全く違う、かなり身近な事で不便に思う事が起こりました。
ネット銀行での紙とハンコ、本人確認のハナシです。
銀行口座に紙の通帳
銀行口座を開設すると、認印を銀行印として登録して預金通帳が支給されていました。でも実際に印鑑を最初の開設時に銀行のカウンターに持参して押してから、何年間にわたり一回も使わず、へたすると通帳への記帳もせずにそのまま口座クローズなんてこともありました。
今では大手銀行でも印鑑レス口座の開設が可能になっていて、インターネットサービスを使うこととし、通帳はインターネット通帳ということで紙ではありません。
どうやら紙の通帳には印紙税法の定めによって、1口座あたり年間200円の税金が課せられているとのこと。これを口座の紙の通帳の数だけ銀行が収めることになるので、超バカにならない金額ですよね。
で、法律上インターネットのデジタル通帳であればこの200円の納税が不要となるというので、銀行は少しでも経費削減をめざして通帳レス口座の普及に力をいれてるんだそうです。
いつからだったですかね?もう15年位前にはネットでほとんどの手続きができるようになっていたと思うので、記帳されてない通帳が手元に残っているだけです。全く残高を反映してないですから、今となってはホント無駄ですね。
逆にデジタル化が本当に進むと、デジタル通帳にも課税となるかも?
本人確認めんどくさい
紙とハンコ、つまり通帳と銀行印が省略できるようになった時代ですから、銀行口座を新たに開設する事自体もオンラインでできるようになりました。ここでの難関は、本人確認です。
名前や住所・電話番号などなど、必要事項をweb上の入力フォームに記入して送信すればいいだけなのですが、正式に開くまでに本人が確認できる情報をどうにかして銀行に提出する必要があります。
この方法が今は紙とハンコと郵送なんですよね。
そしてキャッシュカードや確認の文書が銀行から自宅に送られてくるんですが、本人限定受け取り扱いだったりして、これまた不在だったりすると再配達だ受け取りに本局まで免許証持って行くなどなど、ちょっとしたことでのやり直しの無限ループが待ってます。
商習慣などの慣習によるものなら企業努力で解決してほしいところですが、この本人確認のプロセスはどうやら法に定められているようですね。
そもそも本人って何ですかね
法治国家に生まれた以上は戸籍が有るものだと思ったら、欧州などで戸籍のない国も多いそうでびっくり。まぁ日本の場合はそんなことも言ってられませんが、そもそも本人をどうやって特定するかの問題が有りますよね。
一卵性双生児の場合はDNAも一緒ですから、指紋やほくろなどで識別するらしい。銀行でも静脈認証ってのがありますが、コストも掛かるし利用者にとって手間なので最近あんまり見ないような気がするのですが、そもそもATMに行く機会が激減してます。
最近SIMを増設したので、私が開設しているあるネット銀行の口座に登録している「携帯の電話番号」だけ変更申請をしようとしたら、なんと電話番号変更は、音声で電話をして手続きを進めろと書いてありました。夜だったのですでにクローズでした。
仕方がないので翌朝電話をすると、例によってうんざりとする機械音声のお断り文言が1分くらい流れ、順番におつなぎしますのでお待ちいただくか、しばらく経ってからおかけ直しくださいのアナウンス。
この手はもう慣れてるので、スピーカーモードにして電話を放置するとラッキーなことに4,5分でオペレータが出てくれました。
個人情報を直接日本語会話で訊かれるので、即座に早口で答えたりして早く終わらせようとするものの、会話確認プロセスがやたらゆっくりで長いし、たまに変化球の質問をかまされるので一瞬こちらもたじろいだりするんですが、これもきっとマニュアルに書かれてるんでしょうね。で、日本語わからない人との会話はどう進めるんだろう?
仕方がないので我慢にガマンを重ねて耐え忍び、「確認がとれましたので、お手続き完了のための暗証番号を入力してください」と最後に言われ、何年も前の開設のため記憶がダメで2回間違え、3つ目は確かなので入力しようとしたら、「規定により電話掛け直しになります」と。
イライラを通り越して口あんぐりですよね。これがデジタルが売りのネット銀行による、口頭での手続き手順です。まぁ間違える自分が悪いんですがね。
さっきと同じプロセスを違う担当の人と同じ時間かけて今度はクリア。所要時間全部で約30分ですかね。時間返してほしいけど口座解約の方が早いかな。
とか思って終了だと思ったら、最後の最後に、「速達で届け出のための用紙を郵送しますので、記入・捺印、身分証のコピーを同封の上郵送で返送してください」と。あんぐりを通り越してアゴ外れた感じです。
デジタル庁の法改正と、本人確認を絶対偽装できない技術を組み込んだ次世代のマイナンバーカードか何かで、この手の問題は一発解決できるようにしてほしいところですね。