【仮想なんとか】リアルが恋しいということ?
いままで馴染みのなかった非接触やリモートなどの単語が飛び交うこの頃です。
いろんなシステムやサービスが出てきましたが、皆リアルが恋しいんじゃないかと思えてきました。
直感的に認識するのは
業務での打ち合わせがどんどんオンラインで行われるようになり、定着してきた感じはしています。
でもブレーンストーミングなどの創造活動では、どうしても実際に会ってミーティングをしようと言われたりします。
現在使われているインターネット接続したPCやPadベースのアプリケーションでは、どうしても一番重要な音声のクリアさや、ちょっとした遅延のせいで、ストレスを感じる人も多いようですね。
あと、実際のモノや図面などを使いながら、これとかそことか指差しながら進めていくような作業の場合は、現場合わせをしなければ話にならない分野も多いと思います。
そこで最近話題に上ってきたのがVR(仮想現実)システムです。現在普及しているVRゴーグルにさらにセンサーを追加して、よりリアルな環境を再現できるようにしたシステムもお目見えしてきました。
表情とジェスチャー
リアルでは表現されていて、リモート会議で再現できてないものというと、人の全体的な表情や雰囲気、立体的な立ち位置やしぐさなどですが、立体的なアバターを使ってかなりリアルに音声とともに表現できるようになってきています。
さらに現実世界では不可能な、モノや図面などを空間に置きながら複数メンバーが同時に検討を行える機能など、より効率が上がるような工夫も組み込まます。
こういった機能が期待されるというのも、もともと人同士のコミュニケーションというのはリアルに見えたり聞こえたりすることがベースになっているわけですから、そこからいろんな要素が失われるにつれ、人としてはストレスがかかります。
電話という音声だけ、それもそれほど音質が高くなかった時代から使われている通信道具は、さすがに長い期間を経て全世界で市民権を得たモノなんだと思います。
デジタル時代でも通話機能は、人間社会でコミュニケーションツールの基本になっているとも言えますが、どうも最近私の知る限りでは仕事でもプライベートでも文字コミュニケーションが多用されるようになり、それを補完するかたちでリアルの面会を行うというスタイルが採られています。
確かに電話は、番号を打つだけで相手が会話のために電話に応答することを前提にしたルールなので、人の時間を平気で奪うものとして嫌う人がだいぶ増えたようにも思います。
これからの定着の歴史に期待
そこに電話ではできなかった、映像やリアル感を表現する技術が次々と開発され、通信速度も指数関数的に速くなりコストも劇的に安くなりと、本当にリアルに人と会っているかのような環境が提供可能になってきました。
ただ、PCやスマホですら一般の社会で全員が使えるわけではないし、ましてやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が今の形のまま広く普及するかどうかは微妙だと思います。今かけてるメガネに映ってくれないですかねぇ。
VR(仮想現実)から始まってすでに進化し、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)の世界へ進んでいます。その総称(?)のXRという用語も生まれていますが、いずれにせよ電話の歴史と比べたらもう本当に短い期間に超高速で開発が進んでいて、人間がついていくのが大変です。
やっぱりリアルのミーティングが良いなぁなんて言っているうちは、XRの世界が見えてないのかなーなどと、ふと思ってしまうのでした。
それにしてもDXとかXRとか、このところXが多い世の中ですねぇ。