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【所有からシェアにシフト】ますます身近に

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住む家を賃貸にするのか購入するのかの話を書きましたが、やっぱり相当高価なものはどっちにしようか迷うのは当然とも思えます。

ただ、生活していればいろんな場面で消費するものについては、買ってそのまま使う、つまり所有するのに疑問が無いものも多いですね。

最近、所有ではなく共有すること、シェアリングエコノミーが盛んになってきたと感じますので、ちょっと振り返ってみたいと思います。

なぜ所有が普通と思われたか

television
国の経済や生活レベルが成長期だった日本では、みるみるうちに不便が便利に、苦労が楽ちんになるようなモノが次々と開発され、文化レベルも上がりました。

電化製品のような、少々高価でも自宅に置いておけば生活レベルが格段に上がるようなものは、皆こぞって購入・使用できるようになったわけですが、これはなかなか他の家と共有するわけにはいきません。

所有していることで自分の満足度が上がるとか、他と差別化できるステータスになることも、所有することの理由になります。これはいつの時代でも趣味の世界でまかり通る原則じゃないでしょうか。

ただ、生活レベルが上がりきって不便も無くなると、物があふれて置き場のコストもかかるし、持っていることのステータスも上がらないとなると、レンタルやシェアリングの出番です。

モノからコトにシフト

motorbike いまでこそレンタカーやカーシェアのサービスは、超身近になったと言えますが、それには社会情勢や持つことに対してのコストとステータスの比較判断が変わったからだと思います。

趣味で私はバイクに乗るんですが、実は5年程前からレンタルバイクにしました。今となっては仕事にも生活にもオートバイは必需品でない生活ですが、たまにツーリングクラブから声がかかるわけです。

バイク一台所有するとなると、駐輪場月額5000円とか、整備メンテや車検、保険に税金と結構な出費が掛かる割に、稼働が極めて低い。そしてあまり乗らないとバッテリーは上がるしサビは出るということで、何台乗り継いで所有していたか忘れそうなバイクを手放し、今に至ります。

クラブメンバーは皆、コストをかけてでも趣味で所有する方を選んでいるのですが、自分の車体に相当な愛情を注いでいることが共通点です。私はどうも車体というか、2輪で移動するという機能が欲しくてレンタルするんですね。モノよりコトです。

ここでのコトは、移動してくれるということ機能のことも指しますが、一緒に2輪で走ってくれる仲間と同じ場所で同じ時間を過ごすというコトに魅力があるわけです。

そして移動と共に発生する宿泊ニーズに対しては、Airbnbです。何回か使いましたが非常にいいですね。個人所有の家を、コトとしてシェアするという感覚ですが、私の経験上では、関係者全員いいとこ取りできるシステムだと感じました。

情報技術が後押し

carsharing

まぁそうは言っても、自動車は自分で所有してしまっています。大雪が降る地方まで毎年何回か通って、食と人と湯に触れてくるのが年中行事、つまり趣味なのでというのが言い訳です。それじゃそれ以外の季節や日常の生活で必要なので所有しているのかと言われれば、実はそうでもないですね。

アマゾンやネットスーパーも配達してくれるし、どうしてもクルマが必要なら、近くの駐車場にはカーシェアや、身近なタクシーも有るし。ということは、よほどの理由がない限り、そろそろレンタカーかシェアリングの選択肢になりますかね。

また、これらのシステム実現を後押ししているのはICTでしょう。スマホ1つで予約やマッチングもできるし、カーシェアに至ってはテレマティクスまで装備されているので、無茶な運転する人にはペナルティを課すことも可能になっているとかで、貸す側にとってもビジネスが成り立ちやすくなっていると言えます。

ますますクルマは、動く機能のあるコンピュータみたいな位置づけになってきてますね。最近のEVのリリース記事を見てると、UX=使い手の経験、つまりコトにフォーカスしているのは、なるほど時代はモノの所有からシフトしてしまったんだなと、改めて感じるところですねぇ。
テスラのEVをシェアできるシステムもできたそうで。マンション入居が前提ですけどね。。。