技術 経済

人工肉の時代へ

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人工肉と聞いてもまだあまり馴染みが無く、ベンチャー企業の研究段階かと思っていました。
しかし、世界一の食品加工会社ネスレが世界的に人工肉事業を強化すると報道され、いよいよ時代は人工肉の方向に進んで行きます。
 

なぜ人工肉が求められる?

meat
普段から三大栄養素とミネラルなどをバランス良く食べなさいなどと言われているわけですが、タンパク質の代表的なものと言えば肉ですね。
昔の日本では、蛋白源といえば海から取れる魚介類と、大豆やその加工製品が主なものでした。
食文化の西洋化により食肉文化が定着して、今では何の疑問も無く肉やその加工食品が潤沢に流通しています。
しかし世界的な人口増加と所得増大によって肉の需要自体が大きく伸びている最中で、今後も供給を確保していくためには代替技術による人工肉を作っていくべきだとする動きが加速しています。
そもそも食用に飼育し加工されて肉が食卓にのぼるまでの間の行程はかなり長いもので、その環境負荷についても問題視されてきています。
餌のための穀物を人間用の食物として確保しなければならなくなると予測している人もいるそうですね。
さらに身近な食生活で考えてみれば、環境の問題よりも健康志向による需要の変化が大きいのではないでしょうか。
 

人工肉への期待

soy植物由来の肉だということで、完全菜食主義のビーガン市場向けにも期待されています。
日本ではまだあまり一般的とは感じませんが、それでもイスラム教徒向けのハラールなどの食事規制の必要性も認識する機会が増えてきました。
コロナでもそうですが、人の好みやルールなどは人の行動を長きにわたり左右するものですから、もし今後一気に菜食の方向が集団で進んだ場合には、それに対応できる企業に期待が集まっていきます。
人工肉の原料として多く用いられるものは、大豆を代表とした植物蛋白。さらにそのまま食用になりにくい食品加工時に出る副産物なども使われるようですが、ともかくどこからかタンパク質に化ける原料分子を持ってこなければならないことに変わりはありません。その探索もノウハウですね。
また各社は食感や味の部分に技術的に苦労しているところで、ここを外してしまうと先には進めません。
米国のインポッシブル・フーズ社の人工肉は既に全米で販売され、相当にオイシイとの評判です。
 

人工肉製造、もう一つの方法

culturing 植物由来ではなく、なんと実在の肉を培養するという技術も注目されています。
生きた家畜を飼育するのが当たり前の食肉市場ですが、飼育はコストも手間もかかるだけでなく、ウイルス感染リスクも伴います。
大規模になればなるほど疫病リスクが大きくなることは確かです。
あとは製造コストの問題で、肉とほぼ同じコストにまで下がればと思えます。
これらの問題を培養技術で解決しようとする人たちは、やはりイスラエルなんだなと思える記事が有りました。
Future Meat Technologies社がテルアビブ郊外に培養肉工場設立
https://www.timesofisrael.com/future-meat-technologies-to-build-lab-meat-production-facility-outside-tel-aviv/
 
2022年には、人工肉の培養コストを1ポンド10ドル以下と言いますから、100グラム200円くらいで達成しようとしている模様です。
なんとも驚愕のシステムですが、最初から食べるための肉を培養するわけですから、
 
あと、培養肉について1000年スパンで解説している記事もありました。
https://wired.jp/2019/04/02/confounding-climate-science-of-lab-grown-meat/
たかが肉、されど肉。
やっぱり肉ってのは人気ありますから。それほど壮大なお題目なんですね。

 

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