9割減。何が合理的なのかわからなくなってきた。
国際便での入国者数が9割減ったと報道されてました。へー、そうですか、と非常事態宣言からしばらくして特に驚かなくなりました。
新千歳にいたっては98%減とのことで、ほとんどストップですね。ニセコにインバウンドのスキー客が多く訪れると聞いてますが、おそらく誰もたどり着けないんじゃないかと案じます。
でも国内便は20%の減便などと聞こえてきます。え?結構飛ばしてるんですね。あれだけ東京などの都会と行き来しちゃだめとか聞いてるんですが。
で、そもそも心配になるのは身近な鉄道とバスです。路線バスや鉄道路線は「平常通り」運行しているのご安心くださいというアナウンスを何十回も聞きましたが、それを支えている会社や運転士などの社員のみなさんは、相当な気苦労が絶えないのではないかと想像します。
家の近くを走っているバスなんか、たまに見てもほとんど人乗ってないし、仕方なく今ではごくたまに乗る電車もガラガラです。データを見る限りラッシュ時も満員になっていないようですね。つまり、大赤字なんじゃないでしょうか。法律で定められているからしょうがないのかとは思いますが、こういうところは臨機応変、フレキシブルに減便するのが合理的なんじゃないでしょうか。
観光バスは壊滅的との悲鳴が聞こえてきます。観光ツアーなんか総崩れでしょうし、学校も閉まり、遠足も取りやめになるくらいですからそもそも自粛要請下で、ニーズがあるワケがないですよね。解雇されてしまった運転士の話もたくさん聞こえてきています。
時に、私が所属する会社では困ったことが起きています。
平常時からいろんな問題が次々と起こり、解決してまた問題発生、などというのには慣れているんですが、緊急時には皆、平常心でいることが難しくなっています。
今日は打ち合わせで朝イチで集まりました。あれだけ会社に三密の満員電車で通って来るな、不要不急の外出をやめろと国や地方自治体が言いまくっているので、さすがに5人のうち会社から返事するのは1人かゼロかなくらいに思っていたところ、4人が通勤してきてオフィスの会議室から、在宅で参加は私だけでした。
これにはさすがに認識の違いを感じずにはいられませんでしたね。絶対言わないですがその4人の中の上位2人は、リモート会議ツールの使い方を、今さら聞けない状態になっているんだと勘ぐります。
そばに「物理的に」居る社員に、リモート会議のボランティアエンジニアをやらせるわけです。スマホで電話とメールしながら永く仕事している人たちが、ZoomやハングアウトMeetを仕事で使えないわけないじゃないですか。サボってるだけですかね。なんだかなー。
そんなことで怒ってもしょうがないので淡々と打ち合わせを進めましたが、その中でも、「対象客先の事業所では全員非罹患者だけが出勤を認められ、完全な対策の基に感染防止策が取られているのだから、感染リスクは考えなくても良い。」みたいな考え方に基づく発言・判断が多すぎました。
ちょっと、ニュース聞いて理解してますか?無症状で感染している人もいる可能性はありますよね。熱もないけど実はうつしてましたなどというケースも有るはず。コロナに限らず。不用意に怖がったりする必要は無いですが、社会が要請してるんだからできる限りの個人の努力をしましょうよ、って感じ。
先日、かよっているオフィスがあるビルで感染者が出て消毒作業が行われたことを書きましたが、他の関連事業所で本日、家族にコロナ陽性が出て入院したと報告がありました。つまり濃厚接触者になります。
で、その配偶者である社員は、なんとこの4月始まってすぐの時から微熱が続き休暇をとっているのです。約10日間にわたり、その社員と接触した人のリストを洗い出すなどのプロセスに今、追われているとのことです。
まだワクチンが無いというだけで、今までに経験したことのないなにかものすごい重圧が、会社にも事業所にも社員にも一気に押し寄せてきた感じです。ひたひたと来た、という感じではないのです。
今回の自粛では、「工場」は対象事業になっていないのですが、動く人の数としては大きく、社会に与える影響は大きいわけです。
経済にも影響大でしょうから、部分操業や変則シフト、事業体制の根本見直しなども含め、何がベストなのかわからない状態で、100点の答を出すことは難しいと思います。
人命を一番に考えるのは当たり前なわけですが、見えない敵との戦争は時として、人はウイルスではない重いモノに冒され、判断を狂わすことにもなるんだということを感じた1日でした。
さて、いろいろリセットのために、白湯でも飲んで寝よっと。