PALOji*Walker ONCE-IN-A-LIFETIME

なんとも過激【また楽天から発表】

ガジェット・Mac・PC・電気電子 生活 経済

昨日2021年1月29日、また楽天から新プランの発表がありましたね。

今まで聞いたことない過激なプランwなので少々驚いているところです。

 

楽天モバイル・月額料金無料からのプラン!?

smartphone

Rakuten UN-LIMIT VI (ラクテン アンリミット シックス)と題された新プランは、かなり思い切った料金プランですね。

今契約中の1年間無料お試しプランはV(ファイブ)ですが、このプランがいわば勝手に無料や値下げになるかもしれないプランに切り替わるというんです。ケータイの会社も本当に顧客へのアプローチが変わったもんですね。

政府の圧力とは言え、ドコモによるahamo旋風が巻き起こって移動体(モバイル)通信業界に激震が起こったのはつい最近2020年12月3日のことです。

まだ2ヶ月経ってないというのに、ソフトバンクからはSoftBank on LINE、auのKDDIからは一回やっちまった感もあって出直したpovoが発表されました。

どれも後発プランはahamoの大嵐に引き込まれた形になり、2980円・データ20GBあたりがキーワードとなり、無店舗サポートを前提としたITリテラシー高めの若年層を狙ったプランという感じでした。

これらMNO三社にとっては、長く展開しているケータイ電話サービスの現在の料金体系から、現在得られている売上や利益を守ることが前提となっていることでしょう。なのでahamo旋風を起こしたdocomoもそうですが、膨大なシミュレーションを行った上で出してきたプランだと思っていたのです。

 

後発ならではのあの手この手

simtest

楽天モバイル
現在Band3で展開・拡大中

それに比べると楽天から出されてくるプランや発表には本当に驚かされます。

将棋の指し手にも通じるところがあると思いますが、後発の一手は既報を参考にしてリリースすることになります。ゲーム理論みたいですね。

月額料金がゼロになる場合もあるプランにも驚きましたが、今回一番の驚きは、楽天の店舗でもこの新プランの受付をすることです。

高齢社会の日本で、デジタルネイティブ世代がケータイキャリアを自由自在に操れるようになるまでには10から20年かかるんじゃないかと思ってたところに、店舗サポートすると名言したことは、先発MNOが一番どうにかしたいと思ってやめたところを、うまく突いた感じじゃないでしょうか。

5G化記念かどうかわかりませんが、なにやら大きな値下げの波が来てるんじゃないかと高齢者層に伝わるとすると、まず店舗を探して電話するところから始まるでしょう。もしくは子や孫にコンタクト・セットアップさせるというルートも多くなるでしょう。

楽天モバイルの実店舗って何店あるのかサイトで見てみましたが、今日2021/01/30現在、北海道から沖縄まで604店もあるんですね。私が申し込んで今使っている楽天モバイル回線の新規手続きは、まったくのオンラインと郵送でOKだったので、デジタル前提の会社かと思ってましたが、逆にびっくりです。

実店舗展開では、リアルで人(=顧客)との応対を行う効果とコストの相関関係が経営に大きく影響するわけですが、最後発事業者としてはシェア拡大のために大きく勝負に出たところなんでしょう。

当然手続きのところだけでなく、ケータイ乗り換えニーズに足る魅力的なオプションをこれでもかと組み合わせてきましたね。

月に1GBまでしか使わなければ無料のプランというのは、MNOでは初なんじゃないでしょうかね。ケータイ会社が1GBを無料で提供する時代!というのを実行してしまったのはエポックですよ。

エンタメの世界ではメインコンテンツが無料で、プロセスやコミュニティに課金するという動きが進んでいることを彷彿とさせます。なんか、たかが携帯電話回線という感じの世界ではなくなって、社会インフラとして重要性を帯びてきたという証でしょう。

プランがシンプルで、あと数十万人について1年無料のプランも継続用意、既存ユーザーも自動切り替えすることにより勝手に安くなるかもしれないプランに切り替えるなど、その身のかわしが早い経営スタイルは本当に新しいですね。

飽和していると思われていたケータイ市場は、実はデータ用途がまだまだ伸びていく予想があります。日本で人口は増えないものの、複数契約する人も増えていくためです。

現在、数の理論では先発3社に及ばない楽天モバイルが市場に浸透していくのはこれからと思いますが、今後の打ち手にはユニークなものを期待していきたいところです。

 

楽天経済圏

electricity

どうしてそもそも楽天モバイルは、こういうやり方ができるのか。単なる印象ですが、三木谷浩史会長率いる集団の開拓精神なのかなと感じています。昔ながらの経営体制より圧倒的にスピードが速い印象ありです。

楽天モバイルは日本で4番目のMNO(移動体通信事業者:Mobile Network Operator)として認可され、現在絶賛インフラ整備中の会社です。既存の3社からしてみれば、まだまだまともにつながらない新参者と思うユーザが多いことと思います。

生活や社会の一翼を担うことになったスマホ。これまでは技術や機能、そして価格に話題は集まっていましたが、インフラとして定着し、価格戦争も大きな転換の局面を迎えたことで、今後は生活経済圏の再編につながるんじゃないですかね。

日々の生活を通して、前に書いたオンラインがオフラインを飲み込む時代に、実は本当に入ってきているんだという実感も出だしています。

楽天経済圏といえば、両学長のコンテンツで詳しく解説されていますね。今回のケータイの話だけでなく、人が生活していく上での重要場面を多くの分野で包み込むインフラ・お金に関係するところに、楽天グループがサービスを展開しています。

最近では楽天でんきの話が取り沙汰されましたが、サービス一覧を覗いてみると、まぁー目がチカチカするほどてんこ盛りです。電気・ガス・クレジットカード・オンラインショッピング・通信などにすでにお世話になってます。

SPUという、楽天内通貨じゃないんですがポイントの使い方というのも、企業競争の重要要素ですね。

一企業の事業として進めていることですので、一つ一つのサービスについては他社サービスの方がベターな場合も多いんですが、生きていく上でどうせ支出することなのであれば、結果お得になるほうを選びたいのが生活者としての心情。

企業側からすると、カスタマージャーニーをどれだけ広く提供できるかが、存続のキーワードになったんだなと、改めて思う今回の楽天モバイルからのメッセージでしたが、考えすぎっすかね?