おいしいものは笑顔をつくる
一連の自粛要請の中でも必要とされる業種についてはオープンしていました。
その中でも重要なのは食料ですが、体のためはもちろん、心の健康のためには「おいしいもの」が必要で、笑顔をつくる源となります。
自粛生活で思い出した
ラーメンを食べるためだけに地方遠征とか、その昔には、当時の技術では流通できないご当地グルメを私はよく買いに行ったりしてました。
あー食べ歩きに行きたいなーなどと思いながらふと触れた情報で、スマイルサークル社の岩城社長の事業のことに触れました。
日本中の美味しいものを、ジャンルというか品目ごとに複数集めて、その中の一番美味しいものを店に並べるという方式で、芦屋に本店があるグランドフードホールが人気だそうです。
大手食品メーカーは大量に商品である食品を流通させなければならないため、当然ですがリスク回避策として保存料や多種類認可となっている添加剤を加えているのが通例です。それでも大量に消費されているわけですから、多くの人は美味しいと感じつつリピーターになっているわけです。
無添加の食品は日持ちしません!?
しかし同社はそういった物が含まれず、結果として本当に美味しいものを供給してくれる、小さい規模の銘店を絶やさないことに価値があるという信念で美味しいものを集めて流通提供しているのです。
経済理論だけで言えば、市場はチェーン店と大手だけの食品になってしまうというのですが、小さい店には美味しいものが隠れているというこのトレードオフには非常に興味があります。
重量あたりの価格は高いものが多いようですが、大量にかって残して捨てることを思えば、すごく美味しいものを残さず平らげるほうが時流にもかなっていると思います。無添加なので日持ちしません!と断言されているところが、これまたいいじゃないですか、食す側の能力も試されているような感じで。実際は適切な扱いをすれば安心して保存できるようです。
なにより「すごく美味しい」というものしか店に並べていないということらしく、欲しいカテゴリーが決まれば、品種を選択する手間さえ要らないというのは徹底してますね。すごくおいしいモノを口にした人は、笑顔にしかならないということです。
こういうコンセプトのお店を実践していることにはホント、敬意を表します。
おいしいってどういう事
人間のしくみとして、自分に足りないモノを食べたくなるメカニズムが有るんじゃないかと思っています。同じものばかり食べ続けると飽きる理由なのではないでしょうかね。また面倒くさいという理由でワンパタの食生活を送っているとメンタルヘルスが悪くなるという情報も多いです。何かがずっと足りなくなっていくんでしょうか。
海外に滞在し、日本に帰国した時にまず欲しくなるのは醤油ベースの何かでしたね。ラーメンでも焼き鳥でも寿司でも。あの複雑なアミノ酸系の何かが体で欠乏しちゃうんでしょうか。
もちろん生まれ育った環境や、食べてきた食事によって好みは変わってくるのは当然ですが、日本はほぼ醤油の食文化に支えられていると勝手に思っています。その周辺の納豆や味噌なども含めて、発酵によるうまみ成分の恩恵を存分に味わっている実感です。
それにいろんな食品の味や香りが合わさって、視覚も加わって、食べ物の可能性は無限でしょうね。5感すべてに訴える作品と言えます。
自分が一生のウチに食べる食数はまぁ有限なわけですが、さて何を今後食べ続けて食べ歩こうか、楽しみでしかないです。
結局好きな同じメニューをリピートしちゃうことになるとは思いますが。。。