リモート会議で営業しやすくなる
今日の在宅勤務では、いままで自粛モードで途絶えていた活動の続きで、多くの連絡をしました。
先方とは積もる話も多く、簡単な情報交換のつもりが会議みたいな感じにもなりましたね。
1対1だともちろん電話会話でいいわけですが、そこにもうひとり加わるとなると、リモート会議システムの利用が基本となります。
回線の種類を意識
いわゆる090系とかの「回線交換方式」の電話(通話)回線と、4Gや5Gなどの「パケット交換方式」の電話機能を含むインターネット回線の違いがわからない人も多いようです。
振り返ってみれば、音声によるリアルタイム通信である電話は、当然のごとく回線交換方式で、1対1の会話に限られるというのが基本でした。
時間や距離制で課金できることから、良いビジネスになっていたことでしょう。
しかし、多対多の通信方式であるパケット交換方式であるデータ回線、特にインターネットが1990年代後半に一般化してくると、またたく間に高速データ通信が当たり前になりました。
データの一種である音声もこのデータ回線に乗せることができることから、インターネット電話や、動画までもサポートするリモート会議システムなども急激に利用できるようになったわけです。こちらの利用がほとんどになっていく、というかなっているというのが現状でしょう。
コミュニケーションのスタイル
私の生活圏での人同士の私生活でのコミュニケーションのスタイルは、ほとんどが文字でのやり取りです。静止画や動画をやり取りすることもありますが、リアルタイムの「電話」会話はほとんどしません。LINEとか各種SNSやメールですね。
ところが、一旦ビジネスのモードになると、なぜか電話が多用されます。
机の上には今でこそ一人一台以下ですが、床から電線で交換機とつながっている卓上電話機が置いてあって、すぐに発信でき、すぐに受信できることから、誰も疑問無く電話で仕事しています。
さらに、電話からメールに連絡手段がシフトしていきました。なかには、電話で「今資料をメールしましたので読んでおいてくださいとよろしくお伝えください。」みたいな確認メッセージを残してもらったりします。なんだかなー。
いっそのこと机の上の有線電話は緊急用を除き撤廃すれば、誰も事務所に電話してこなくなり、全員リモートワーク化可能になると思いますが。
電話とメールの限界
このように電話は、相手の時間を奪っていることにほかならず、それを前提とした事務所への人の配置を行うという、二重三重の無駄が実は重なっていることに気が付きます。1対1にしかならない会話の非効率性や、録音しない限り記録・証拠になりにくい面もありますね。
そしてメールの場合、多人数同士のコミュニケーションが可能なことから、効率的と思われがちですが、送受信のタイムラグでやり取りの往復に必ず時間がかかる宿命から、今や非効率なコミュニケーション手段になっていると感じます。証拠を残す利点はまぁあるとおもいますが。
普段の業務での即時性や結果を残すことを目的とするなら、文字のやり取りでおこなうチャット機能や、細かなニュアンスの伝わりやすいリモート会議システムを使う方が、格段に効率はアップすると思います。
リモート会議でまず遭遇するのが、当事者全員の時間を確保することですが、スケジュール調整こそ、パパっとネットで集まって、口頭でスケジュールを決めると早い。これをメールで行うと、とほほの消耗戦になります。(調整さんという便利なサイトはよく呑み会の調整に使いますけど。)
また、物理的な会議室の予約に奔走していた会議主催者側は、バーチャル会議室なら無制限に設定利用できると思っていいので、苦労が無くなることでしょう。
ビジネスコンタクトの常識が変わっていく(はず)
こういう脱電話、脱メールのコミュニケーション手段が世間一般に定着してくると、営業のスタイルは変わると思います。
移動に時間と労力を掛けても、その行為自体は売上は産まないわけですが、伝えたいことを伝えるべき相手に即到達して伝えられると考えれば、効率超絶アップです。
自粛の憂き目に遭った教訓として、社内外を問わずこういうスタイルに慣れて認めることが、世のムダを楽しむ時間に変えてくれると信じます。
お詫びとか、緊急とか、絶対に訪問しなければならないことを除き、つまり不要不急の時以外はこれを全員容認せざるを得ない文化にいつかはなるんじゃないかと思います。
一旦みんなやりだしたら、シフトできない旧態依然とした会社は周囲に取り残されていくことでしょう。
これって、、商材の紹介活動など、営業はしやすくなるんじゃないかと思います。
未来はコンピュータ同士の取引にシフトしていくと言われてはいますが、人による人のための営業スタイルは、オフラインの部分に価値を伴って残っていくことと思います。オフラインで会う、その時の価値の最大化のためのオンラインコミュニケーションシステムなんだと考えてみれば良いと思います。
新風土を創っていく
日本で流行りの、電話で失礼します、メールで失礼します、という「失礼します、させていただきます」文化は、ホント残念に感じます。
ビジネスでなく、人生エンジョイ系の方にその時間と気遣いパワーを使ったほうがいいです。
また、どうしてもメールで連絡する場合、文末のフッター部分には、ケータイの番号とリモート会話システムの種類、例えば
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携帯&SMS:090-***-****
Zoom, Skype, Google Meet,他 可能です。
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などと書き始めました。最初はなんだ?とか思われますが、慣れます。
慣れてない人は、意外とスマホで簡単にリモート会議機能の操作が可能なことを知らないようですね。
ちょっと今PC広げられませんとか、すみませんどうやったらいいんでしょうかとか、昭和初期の電話の使い方みたい(かな?)な状況です。
まずはフツーに電話のように使うことをオススメしたいところですが、多くのアプリでスピーカ出力で映像オンになっているので、そこで皆一瞬たじろぐ感じです。
考えてみればスマホっていうのは、リモート、つまり外出時とかホームではない場所での運用を叶えるのに必要な機能がぎゅっと詰まっているわけですね。マイク、スピーカー、イヤホンジャック、カメラ、ディスプレイの各種入出力機能のことです。
ノートPCもだいたいきっちり詰まってますが、問題はデスクトップPCです。オフィスの事務用のPCでは、わざわざ装備しないとダメなケースがほとんどですね。
あと、その手の会議システムを使っていて、仕組みがよくわからない人がやってしまうこととして、雑踏やオープンスペースなどの多くの騒音の中から参加しようとしたりして、参加者全員にノイズが回ってしまうという問題があります。そういう場合は発言する時だけマイクをオンにする操作で凌ぐと良いでしょう。
リモートワーク信者からの戯言にお付き合い戴き、今日もありがとうございました。