ニラチジミと韓国語考など
移動・外出の自粛モードになって感じるのは、運動不足と野菜不足。なんででしょうか、たまに野菜が無性に食べたくなる時が来ませんか?
いつもなら韓国料理屋に行って、十分な野菜と乳酸菌を仕入れられるところですが、それもなかなか叶いません。
ということで本格韓国家庭料理とはいきませんが、セールで100円台となってたチヂミ粉でニラチヂミを作りましたのでご紹介します。
チヂミというのはほぼ日本語
日本のお好み焼き状の料理を韓国ではジョンと呼ぶことがほとんどですが、日本では日本語の縮みと似てるので定着したんじゃないでしょうか。
語源については専門的に解説してくれているWikipediaに任せるとして、ジョン(煎)は音読み風なので、日本で言うお好み焼きという感じでは訓読み風(スヌリマルとかトパギマル)のプチムゲの方が市民権を得ているようです。
ジョン食べよ!ではなく、プチムゲ食べよ!みたいな表現ですかね。
日本語会話で「カイ(海)に行こう!」じゃ通じませんが、うみ(海)に行こう!だと通じるみたいな。
話が完全にそれましたが、普段ニラチヂミと呼ばれているものは、プチュジョン(부추전 にら煎?)で通じます。
韓国で頼むと、結構巨大なのを出してくれたりするので、一人だとキツい時もあります。
プチュジョン(ニラチヂミ)の作り方
というわけで、買った粉は良くスーパーで見かけるこれです。
商品名はプチムカルと書いてあります。(buchim=プチムゲのゲがとれた語。ゲは名詞化する語尾です。)
直訳風では、お好み焼き粉、ですね。表記では【オトギ】チヂミの粉
右の丸の中に、「国産もち米使用」と書いてあります。
あれ?日本語表記にはこの売り文句が省略されてますけど、、。
ちなみにオトギはこの商品のメーカー名ですが、音的にはオットゥギが近いと思います。
やはり商流を考えると、日本語に近い方が売れるんでしょうか。
これまた漢字語ではなく固有語なので、辛ラーメンの農心(シンラーメンのノンシム)のように、日本人に馴染みやすい漢字で覚えることができませんね。
サミャンもヒュンダイも三養、現代と漢字でなら覚えやすい。
ちなみにヒュンダイはヒョンデに変わりました、というか原語に近いように修正しましたね。
オットゥギはだるま(達磨)の意味だそうです。「ダルマのチジミ粉」とかにしてくれると覚えやすいんですが(笑)
にんにくパウダーが配合されているところが韓国風ですかね。
有り合わせすぎの材料で作りました
粉の袋に書いてある作り方にしたがって、まぁお好み焼きの作り方と同じように作ります。
大きく違うのは、タマゴを入れないことですかね。
粉50グラムに水80グラムを足して溶き、あらかじめ切っておいた具を投入して混ぜるという手順です。
推奨されている具の中で、ニラ以外は無かったので、玉ねぎと
朝食の残りの鮭を配合してみました。
日本のお好み焼きより油を多めにして、中火に近い弱火で片面3分づつくらいですかね。
焼く前にキムチを配合しても良かったんですが、別添としました。牛角のキムチはホントは賞味期限切れてから冷蔵庫の中で1,2週間経ったあたりの発酵進んだのが好みなんですけどね。
タレは醤油タレと、コチュジャンに酢を混ぜたものの2パターンで。
要は、つけるタレの味が美味しければ、全体もオイシイわけで、素人でも美味しくいただきました。
表面はカリッと、中は少々モチモチな感じ。
サクサクとかカリカリとかいう表現を韓国語ではパサッパサッ(바삭바삭 pasak pasak)と言うそうですが、日本語と似て非なる表現ですねぇ。