【ガソリンの代わり】充電人生とバッテリー
災害時に困るのは停電、そして携帯の充電に奔走ということを耳にします。
電気は世界中にめぐらされるエネルギーとして今後も一番人気になっていくんでしょうね。
エネルギーをバッテリーにためる
地球に住んでいる以上、太陽からのエネルギーがすべてのエネルギーの源なわけです。いろんな形にエネルギーはつぎつぎと変換されて、人が生きていくためのエネルギーとして使っているわけです。
そしてまさかスマホのような情報端末が世界中で使われるようになるだなんて、ン十年前の人は想像すらできなかったんじゃないでしょうか。
一見電気も通ってないように見えるアフリカの奥地にある村が紹介されてました。携帯電話の基地局・ネットワークが整備され、人々はこぞって使うようになりましたが、なぜか夜はランプ生活だったりします。電気の給電線は村まで来てないからです。
そういうところでは、電力源は太陽光パネルが主流で一旦バッテリーに蓄電しておき、充電式のLEDランタンをレンタルシステムとして貸し出し、生活の光に使ってもらうという、至極わかりやすいサービスがあります。スマホも同様にレンタルステーションで充電してくれます。電気を蓄えるためのバッテリーが有ってこそのサービスですね。
バッテリーの仕組みはというと、ほとんどが電気エネルギーを後で取り出すことができるように本体内部での化学反応を利用しています。化学反応マシーンを持ち歩いてるわけです。
坂の多い街でも、自転車ライフが超快適になったのも、バッテリーの性能が上がったおかげですね。
変換効率と瞬発力
電気エネルギーでパッテリーを充電するときも、そこから放電するときも、かならず損失が発生します。メーカー各社はこれをいかに低くするかにしのぎを削っていて、年々性能は向上してきています。せっかく取り込んだり作ったりした電力を無駄にしないためにも、ここはかなり重要な技術です。
また、どれだけ大きな電力を取り出すことができるかの瞬発力も兼ね備えた性能の良いバッテリーは高価で、バッテリー材料と電子回路などの高い技術が必要になります。
多くの家庭で生活のために使う電気といえば、日本では100ボルト30アンペア(=3KVA)契約あたりからをイメージしますが、普通のコンセントからは最大15A=1500W=1.5KVAが利用できる設計になっています。実はこれをバッテリーからの電力でまかなおうとすると、現在一般に出回っている製品群では相当に苦労するんです。
オール電化の家庭では、いざ停電になった時には、発電機かバッテリーかがなければこのレベルの瞬発力がある電気を利用できなくなってしまいますが、ハイブリッド乗用車からの電気を家庭に供給するシステムが開発・発売されています。
非常時を想定しているとは思いますが、ガソリンのエネルギーを、エンジンを介してバッテリーに蓄え、それを家庭用の用途に耐えられる大電力として取り出すことのできるというのは、心強いシステムですね。
でも考えてみれば、普通に家庭で暮らす程度の電力でさえ、簡単にソーラー・風力などで充電すれば簡単に使えるというレベルではないということを理解しておく必要があります。
各家庭に発電機を置いて電気を使うとかソーラーシステムを入れるとかをしていない(というかできない)理由は、自分で発電するより安価に発電所からの電気を購入できるようになっているからですね。発電機を置くスペースやメンテも考えるとなおさらです。
ポータブル電源が一般化してきた
以前に充電人生のことを少々書きましたが、やはり身近なところに電気を用意しておくということは、アウトドア生活などを便利に楽しくしてくれる新しいスタイルかと思います。
まだちょっと高価ですが、交流100Vが簡単に使えるポータブル電源はアウトドアで重宝します。
自動車でバックアップができることは上に書きましたが、ちょっと変わったところでは、ハイブリッド車に積まれていた、経年劣化で交換が必要となったバッテリーを使うと、結構な規模の非常用電源が制作できるようです。
自動車販売会社の屋上に置いてあるものが紹介されてましたが、物置のような感じのハコに整然とならべてあって、手作り風でちょっと親近感アリ。通常の鉛バッテリーだと劣化すると使い物にならないイメージがありますが、HV用は使える、ってことなんでしょうかね。7割位の性能が残ってれば実用的ということです。
廃品でも非常時に役立つことがあれば相当感謝されるでしょうし、自動車会社のブランドの一部になったりするかなと想像します。
いずれにせよ、充電切れのスマホほど悲しいものはなく、それに充電させてもらったときほどうれし涙が出るものもないという、充電人生をこれからも続けることになるんでしょうねぇ。