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こたえは無いでしょう【キレイとキタナイの境目】

生活

一度書いておきたいと思ってたんですが、キレイってなんなんだろうという漠然としたハナシです。

結論は、永遠の課題ということになりますが、ワケわかりませんよね? 思うところを綴ってみますが、同意見の方はいらっしゃいますかね?

 

きれいが嫌いなひとは居ない?

washbasin

 

日本語で「きれい」と言う単語がありますが、本当に広い範囲に使える単語ですよね。思いつくだけでも、人に使えば魅力的とか、仕草がスムーズとかの意味にもなります。

これって、英語に訳すだけでも相当いろいろな訳し方になるようで、日本語の面白いところです。

今回お話したいキレイの意味としては、状態を表すほうです。実はこれ、あまりにも生活に密接に関わることで、人の行動や感情に関わることが多いですよね。

この状態を表すキレイもいろいろと分類できます。まず思いつくのは、汚れていない状態のキレイです。

基本中の基本とも思われるこの清潔な状態をあらわすキレイという言葉ですが、個人的にはすごーく気になる表現なのです。

どういう状態がキレイなのか、何のためなのか、きれいでないとどうなるのか、経験も含めてホントにいろいろ考えるポイントが多いんですよね。

私的な結論から言うと、キレイの定義はできない、ということです。それぞれの人によって、キレイな状態というのは感覚的に違うからです。

 

 

見える色や模様が汚い状態とは

cleaner

一度携わった仕事で「汚いの定義」に触れたことが有りました。その時の結論としては、「答はない」でした。視覚的または嗅覚的に同じものを感じていても、汚いと思うラインが人や文化によって大きく違うので、これは永遠の難問ですね。

汚い状態とは、なにか余計なものが混じっていて、邪魔したり価値を損ねてしまっている状態のことでしょうか。空気が汚い場合は煙だったりニオイだったりも有るでしょうけど、多くは目に見えやすい場所、つまり固体や液体で起こっています。この視覚に加え、嗅覚・触覚の出番も多いですね。

日本では土足で自宅にあがらない文化ですので、靴の裏(底)を自宅の床に置いたりしません。ところが屋外の地面に置いたかばんの底は気にしなかったり、キャスターが付いている場合は気にしたりします。これって説明が非常に難しいですよね。

海外の空港で目にして訊いてみたら、身につけるタイプ以外のカバン類は絶対椅子や机に乗せない文化が欧米では主流だそうですね。バッグ・カバンの底(というか、全体の表面)は、汚いものであって、椅子やソファー、机の上や食卓・家具には乗せないというのです。

でも、靴を履いたまま自宅に入りベッドルームに行き、ベッドの上に靴はいたまま寝転ぶのはぜんぜんOKなんです。日本ではありえないと感じますが。

なので、文化や習慣がそうさせるのであって、汚いとかキレイとかいうのは、物理的にはなんにも境目はなく、最後はキモチの問題なんですね。

一般で言う汚れとは、固体であるものに、不必要な固体か液体が触れてしまって、なにかの害を誰かに及ぼす状態って感じでしょうか。その状態が害でなく益である場合には、キレイと言われるんですね。物質的にはなにも差がなくても、文化的に気分が決めるのが汚さ綺麗さなのです。

見た目に色がつき目立っていて気分が悪くなるものや、触ってみたらベタベタだったり濡れてたり、嫌な匂いがする状態のモノは、だいたいキタナイと言われます。

 

見えない微生物はどうか

disinfection

小さい子供が公園で遊んで帰ってきて、家に入る時に手を洗いなさい!と声を荒げる親、というのがわかりやすい例かと思います。体の周りに泥や砂がついているとか、すり傷で血が出てるとか、目で見てわかるケースですね。

ドロドロ状態の子供というのも都会ではあまり見なくなりましたけど、まぁ外出して帰宅した時には、色んなものを触って帰ってくるわけで、その汚れを自宅内に持ち込まず、衛生的な生活を送るために手を洗う習慣が身についている人も多いでしょう。

最近だと帰宅したときに、外界に舞っている花粉を持ち込まないように気にする人も増えましたね。家の中で服を払わないようにするとかのマナーも生まれました。

最近ではウイルスによる感染症を防止するために、手洗いうがい、さらに消毒を徹底しましょうと世界中で喚起されています。これには実はすごく気になる点があります。

例えば人体の表面がキタナイ状態に有る場合、病原菌やウイルスが皮膚や粘膜を通して体に悪影響を及ぼす可能性を低くするために、よく手洗い消毒をします。でも人は空気の中で過ごしているので、すぐに空気中に漂う微生物が洗ったところ・消毒したところに降りたち、そこで繁殖をはじめます。

今までそこに居た他の微生物が邪魔して悪玉菌の増殖を抑えていた状態が消毒によって一旦クリアな状態に消毒されてしまうと、場合によっては温湿度や他の条件が揃った場合に悪玉が大増殖できるパラダイスの環境を提供することになってしまうことにもなり得ます。

前に静菌作用について少々書きましたが、いくら手洗いして現存の汚れや菌に大部分退場してもらったとしても、すぐに何かがやってきて増えようとするという微生物の性質をよくわかった上で、衛生対策をするべきだと思うんです。

人が生きていく上で、空気も水もモノも、関わりなく行きていくことは無理ですので、キレイさを保っていくことは基本だと思います。でも、度が過ぎる洗浄や消毒などの対策は、かえって害になってしまう事も有りえるということを知っておくことに損はないと思います。