GAFAMが東証を凌いだ
きょうは例によってリモートワークの平日と生活がほぼ変わらない土曜日。仕事の電話もかかってきたりして、なんかもう境目がなくなってます。というか、こういうパターンにも慣れました。
ともあれ今日、ニュースサイなどを徘徊していたところ、結構ショッキングな記事が目に入りました。
東証一部上場2171社(2020年5月1日現在)すべての時価総額を合わせても、米国の上記5社分に届かないということがわかったわけです。
直接的には、コロナの影響で世界中の経済・情報インフラが、IT化・リモート化に一気に進んで、これら企業の株価が上がったためです。
想像はしてましたが、いよいよこういう時が来たのかとちょっと日本でこれから暮らしていくことに悲観的にもなりそうです。
考えてみたら自分も上記5社に世話になってる、つまり生活の一部になっているということを再認識します。
- Google:検索はもちろん、AndroidのスマホやYouTubeを使いまくってる。会社のシステムもです。
- Amazon:年に何回買い物するためにポチるかわからないくらい使ってます。映画もこれで観ること有るし。
- Facebook:Facebookには最近あまりアクセスしてないな〜と思ったら、インスタグラムはFB社なんですね。
- Apple:Macintoshとはもう30年のお付き合い、家にApple製品何台有るのかちょっと正確に数えられないくらい。
- Microsoft:Windows PCも公私ともに毎日使ってる。
私はシステムエンジニアとかマニアとかではぜんぜん無いんですが、フツーのユーザーとしてこれらの企業の製品・サービスなしでは暮らせないということが改めてわかります。
日本の企業がこれだけ差をつけられてしまったことには、色んな理由が考えられます。
私のサラリーマンの仕事を振り返ると、企業に限らず日本の風土では、GAFAMのように革新的な生活インフラを創造するような企業や技術が育ってこなかったことに原因が有るのではないかと思います。もちろんそれを支える人も育たなかった。
言い換えると、せっかく良い意見や発明が国内から出てきても既得権益保護の理由でつぶされるとか、上手く育った人は国内で評価されないまま技術と共に他国に流出するケースも多いと聞きます。青色LED発明後のストーリーがその典型と記憶しています。
また、良い製品・サービスが日本市場に入って来るとたん、産業保護などの理由でこれまた潰されてしまうとか。(Uberとか仮想通貨とか)
戦後の経済発展を支えた歴史と自負が有るんだと思うんですが、企業や経済が発展していく発想が「ものづくり」起点なためでしょうか、グローバル化の中で世界企業の実力認識の仕方を間違えちゃったんじゃないかと想像します。
米国だけでなく中国企業の進出もものすごいですね。10億人市場に向けてどんどん技術が進歩してしまったので、経済規模はすでに2倍強で伸びている最中。日本は停滞中なので、あとたった5年程度で日本の3倍を超えるという試算が世間では一般的です。
世界が伸びているのに、気合と根性と伝統と経済鎖国(言い過ぎかもですが)を強めている日本が止まっているままだと、ものすごーく暮らしにくい日本になってしまうのではないかと思います。
移民をどんどん受け入れるとかをしない限り、日本は人口は減っていくことは確定です。せめて一人あたりGDP、つまり生活の質が上がっていくような楽しいストーリーにシフトしていきたいところです。熾烈な世界競争に勝てる人材と企業が出てくる環境にしないとヤバいですね。