【変わらねば】解雇者数7万人から思うこと
コロナの影響による解雇者数が7万人との報道がされています。
なにやら深刻な感じが伝わっては来ますが、少々思うところもあります。
数字は怖さをあおる
報道されている数字的には、2020年10月の日本において完全失業者数210万人、前年同月比で42万人増、これは8カ月連続の増加ということで、かなりコロナの影響を受けていることは明らかですね。この中でコロナを理由に解雇された人の数が2020年10月末までに7万人に達しようとしていることです。
身近な飲食・小売・宿泊業での雇い止めはイメージしやすいのですが、それらを抜いて製造業での解雇が最大になっています。
おそらく日本の成長を支えてきた製造業では、いまだ日本でも労働集約型の業種やしくみが多いのかと想像します。それに比べてなぜか飲食業は持ちこたえているほうじゃないんでしょうか。
一つは補助金やクラウドファンディング的な仕組みを上手く利用しながら、資金繰りが上手く言って生きながらえたケースが多いこともあります。
でもそれ以上に製造業にくらべ飲食や小売のほうが、世間の変化に即応する能力がそもそも高かったのではないかと思えます。
明暗はファンが付いているか
街に出るとお世話になる飲食業。人間一日に3回位は飲み食いすると考えれば市場としては存在し続けますから、あとはいつ何をどこで食べるかの争奪戦のような市場です。
呑み屋だけでなく食堂までも、コロナの影響でシャッターをおろし、廃業した店をすでにたくさん見ています。身近なところでもまだ増えそうな感じがします。
一見の客で成り立っているような、どこにでもあるようなチェーン店とかは素通りしてしまう傾向が強まり、その結果もとのようには戻らないんじゃないかと思います。
というのも、安いとか美味しいだけではもうすでにコンビニやスーパーで買って自宅で十分という人が増えているわけで、その先は何か理由とが無い限り特定の店を利用することにならない風潮になったからかなと思います。
実際私の行動パターンでも、以前は社員食堂やテイクアウトを除き月に4〜8回程度、それなりの人数で外食をしていましたが、ここ半年くらいで5回くらいしか外食してないですかね。
それも1人〜4人までの少人数で。もちろん大勢での飲食が世間から叩かれる風潮が行動に影響もしていますが、どうせ行くなら遠くても安くなくても、誰がやってるか良く知っている店に行くという心境になり、実際そうなっています。
変わるチャンス
どうしても通りから見える赤ちょうちんの店内が気になったりします。繁華街では生死をかけて営業が再開していると見えますが、前にも増して混んでいるところと閑古鳥が鳴いているところの差が激しくなったようにも見えます。
現在どうやら通りから見える範囲では、既に常連さんたちに支えられてきたようなこぢんまりとした店が、ほぼ以前のように客足が戻ってきているような風景になっている感じですかね。
人の行動パターンが激変した今、来店客に何を提供するべきかをよくわかっているお店が生き残っていくんでしょうけど、その判断方法は従来のようには行かないでしょう。
食べログやぐるなびも使わなくなってきたし(Rettyは人に焦点が当たっているようなので使います)、インスタ集客やピンタレストも面白いと思いますが最終的には人間味が感じられるのかとか、客として訪問したときに、期待に応えてくれるか、期待以上なのかあたりの、まぁUXがダイジになってくるんだろうなと思います。
飲食小売業というのも、やはりエンタメコンテンツなんでしょうかね。利用する側ももしかしたら相当お店との付き合い方を変えるべきときなのかとも感じています。