【冬に感じるエコ】ハイブリッドカーあるある
チョーク、と聞いて黒板のチョークを想像する人がほとんどだと思います。ホワイトボードに代わって登場することも少なくなったアレです。
私がチョークと聞くと、クルマのチョークを思い出します。寒いときなどにそうさするのにちょっとコツの要るヤツです。
寒空で思い出す
昨日からホントに寒いですね。日本海側が大雪でたいへんだと言うのと感染蔓延のニュースが常時伝わってくる感じです。
三連休の食料をスーパーに買いに出ましたが、最近の寒空で車に乗り込むときにいつも思い出すのは、チョークを引く必要は無いんだなということ。
これを知ってるというと歳いってることがバレますが、キャブレータ搭載の旧式のクルマに乗っていた時には自分でチョークを引かなければ、特に寒い時にはエンジンがかかりませんでした。
温度や条件によって引き方を加減したり、エンジンが温まったら戻さなければならないなど骨が折れましたが、それも自動で調整されるようになりました。
そしてさらに燃料噴射方式になり、マシンの操作に詳しくなくても乗りやすい車へ、ホント進化したもんです。
今ではハイブリッドですから、スイッチオンでエンジンがかからないことも多く、最初は壊れたか?と思う人も多いと思います。
ヒーターが効きにくい傾向
寒いときには車のヒーターを入れますが、ハイブリッド車はどうも効きにくい感じがします。
ハイブリッド車が目的としている大きな部分は低燃費ですから、なるべくガソリンを消費しないようにする設計が随所に装備されています。
気温がそれほど低くない時には暖房を入れなくても気にならなかったんですが、秋も深まってくると燃費が大きく悪くなってきました。
エンジン自体を温めるのにガソリンを多めに消費するモードが長く続くことと、ヒータをオンにしている時間が長くなることからです。
エアコンをオフにしていると、エンジンの水温が60度付近になるとEV走行、つまりエンジンを止めてモーターだけで走るモードになりやすい設定です。
それがエアコンオン=冬場にヒーターがONの状態では、常にエンジンを回して水温を上げるプログラムになっています。
夏にはエアコンを電気で稼働させるのでエンジンは止まり気味になりますが、冬は回りっぱなしの傾向です。
昔ガソリン車では夏のエアコンで、今のハイブリット車は冬の暖房で燃費が悪くなるというのが、あながち間違いではないかもですね。
今後どうなる
なんでそんなことになるのかというと、暖房のためにわざわざガソリン燃やしているからです。そもそもエンジンで燃やした燃料のうち、動力として使えなかった廃熱を利用する暖房方式なのです。エンジンを止めながら走行できるようなエコな設計なのに、充電量が十分であってもエンジンの水温が低いときにはわざわざ暖房のために燃料を燃やして温めるわけです。まぁ、苦肉の策と言えます。
そして今後はEVを始めとした電動車へのシフトが進んでいくことが予想されていますが、人が乗車する以上はエアコンのことも考えなければならないのは今後も一緒です。
はて、どうやって車内を冷やしたり温めたりする?と考えてたら、こんな説明がありました。
電気自動車で暖房戦争が起こるワケ
エンジン非搭載の車では3種類の暖房方式が考えられるんだそうです。
PTCヒーター方式はいわゆる電熱方式、ヒートポンプ方式はいわゆる家庭の冷暖房エアコンの暖房モードような方式、FFヒーターは燃料を燃やした熱を利用する方式です。
いずれにしてもどこからか熱源を持ってこなければいけないわけですが、条件やコストなどで一長一短です。
クーラーが積んであるので、なんとか逆回転してヒートポンプにしてもらえればと勝手に思ってますが、どうもクルマでは難しいようで。
まぁ極寒地でもない限り、FFヒーターが標準になることは考えにくいですね。キャンピングカーなどでこれが付いてるとガンガンに効いて最高らしいんですが、脱ガソリン車の流れですので。
というわけで、代車で借りた軽自動車のヒーターがガツンと効いたので、自分のHV車より快適だった話でもありました。