ハイプ・サイクル
ガートナー社がハイプ・サイクルと呼ばれる図を発表しています。
https://www.gartner.com/jp/research/methodologies/gartner-hype-cycle
そもそも企業の経営者に向けた、新技術に関する情報をまとめたものです。
誇大?ですか
ハイプ(hype)の訳は、誇張とか誇大広告です。
世に新技術は次々と生まれてきますが、その内容によっては大規模に産業化されて、生活を豊かにするとともに、事業を推進する企業に大きな利益をもたらします。
でもその内容が誇大広告のように大げさだった場合は、良かれと思って多額の投資をした場合などにリスクとなるということから、このカーブにその位置づけをすることにより、間違った経営判断をしないように活用するという感じでしょう。
5つのステージ
黎明期、流行期、幻滅期、回復期、安定期という、ちょっと聞き慣れない5つのステージに分けられ、上手く最後のステージにたどり着けたものは、世の中で利益を産んでいくレベルになったと評価されるわけです。
この黎明期には次々と新技術がエントリーしてきますが、最初は話題性だけ高まるもののなかなか次のステージには進みません。それが時と共に育っていくもの、盛り上がっていくもの、進まないもの、忘れていかれるものなどに別れていきます。
その状況がどんどん変化していくので、毎年この図が発表されるそうです。
2009年にはクラウドコンピューティングが流行期、オンラインビデオ(YouTunbeとか?)が幻滅期にプロットされていましたが、なんか今となっては驚きを感じます。この時に書かれていた多くの技術は、2020年となって既に実用的になっていることは、必然かもしれませんが驚きです。
生活はどう変わるか
一般人にとっては、これから出てくる新技術を知っておくのにはなかなか面白い、便利なデータだなと思います。
最近ニュースなどでも取り上げられるようになったクルマの自動運転、空飛ぶクルマ、ドローン配送、5Gなど、いまどの時点に有るのかの確認もで
きますし、聞いたこと無い技術がたくさんプロットされています。
上記リンクは2019年8月版ですが、既にだいぶ変化が有ったことでしょうね。
大昔の新技術
こんなことを書いていたら、昔のことを思い出しました。
これまた昔にこんなことを書いていたんですが、なんか伝達とか通信とかの技術っていうのは、生活文化に密接しているので興味が有ったんです。
人から人に何かの意図を伝えるというニーズは大昔から有ったことでしょう。
教科書で習ったものと言えば、火を焚いて隣村まで見えるように上げた「のろし」にはじまり、紙の発明と共に手紙と飛脚、火花を散らして遠隔までモールス無線、そして周波数で区切って多チャンネル化、音声で電話もできるようになりそのうち静止画・動画までやり取りできるようになりました。
有線・無線・アナログ・デジタル、いろんな組み合わせで無限に広がる可能性、まだまだ目が離せませんね。
大昔には新技術だったもの、今となっては古い技術や手法などでも、人が何かを誰かに伝えたいという欲求は元々有って、その手法が変わってきただけ。
なので、早く手軽になった手法より、それを使ってどう生きるかがやっぱり大切なんだと再認識するわけです。
インターネットが一般的になる前には、パソコン通信と呼ばれた草の根ネット的な世界がありました。速度も遅く文字でしか基本やり取りできなかったんですが、結構人間味が有って楽しかったのを思い出しています。