PALOji*Walker ONCE-IN-A-LIFETIME

メタバース雑感と作業メモ

ガジェット・Mac・PC・電気電子 ネットワーク メタバース

今日はいつもにも増して雑記調になっておりますが、よろしくです。


アッシュ

まさか去年の今頃、VRChatのアバターを購入しているとは思わなかったですね。
と言うのも、メタバースは単なるゲームであって一生無縁なんだろうなと「想像していた」からなのです。

ところがweb3やNFT、そしてAI関連のコミュニティに居ると、IT全般はもちろん、本当にありとあらゆるジャンルの人々と知り合うことになりました。
皆に共通していると感じるのは、新しいことに敏感でさらに実際に手始めの行動に移す人がとても多いこと。
デジタルやルール変更のスピードが遅い日本人と言われている人種の真逆の人たちが本当に多いと思います。

こんな世界にいると、何もしないでいることが、ものすごい速さで遅れをとっているような錯覚に陥ります。
何かの作業は毎日やっているものの、1年前とか1ヶ月前、ともすると1日前を振り返って今日の自分は何か新しい「こと」にチャレンジしてるんだろうかと考えたときに、意外と数十年にわたり停滞していたことも多かったなと思い返しています。

自分の得意なことや好きなことだったら、黙ってても行動したり学んだりしますが、得意でないことや知らないことだったら、結果として「やらない」ことになります。
やらない、つまり自分が手を染めていないことについては、それがどんなモノなのか、どんな世界なのかを知らないままにその先の時間を過ごすことになるので、自分にとって居心地の良い好きな世界の外を見ないまま、自動的に人生の時間は過ぎていきます。

まぁこんなコトを考えつつ、コロナの引きこもり時代を経てweb3やAI関連の人たちの輪の中に身を置くことで、今は本当に各方面から日々新鮮な面白そうな情報に触れられるのは、ラッキーな事なんだなぁと思っています。
そして、以前からのIT関連の興味の延長線上に有ったため、自然と触れることになった新技術の暗号資産や、DeFi、NFTと流れてきたのはわかりやすい分野として、全く私が知らなかった世界、その一つがメタバースだったんです。

今まで仕事を通して知り合った人たちや、友人関係でメタバースの話ができる人は今2023年4月現在ゼロ人です。
比較的新しい分野ということも有るでしょうし、RPGなどをやってる層が居るには居るのですが、cluster, DCL, Cryptovoxels, VRChatなどのサービスを知る人、手を染めている人にはまだ遭遇してないんです。

私が生まれて最初に触れたメタバースは2006年頃?のSecond Lifeというメタバース。こりゃ一気にこちらの世界に移住してしまう人続出なんじゃね?と一瞬思いましたが、あっという間にブームは去ってしまいました。
なにせ通信も遅ければPCも遅い時代。コンセプトは最高でも実際の動作が遅すぎて、操作自体がなかなか進まない状態だったので無理も有りません。
一部叫ばれたメタバースで億万長者ストーリーも、ゲーム内通貨の対法定通貨レートの暴落により廃れました。
その時にかなり多く聞いた意見は、メタバースなんて現実離れした幻想の遊びに過ぎない的な感じでした。
デジタル空間という「結局金にならない遊びの世界」という烙印を押す経営者たちも多く居たような気がします。
もしこの時ビットコインが流通してたらなぁと思いますが。

しかしその後2020年頃までに、着々とメタバースの開発が各国で拡がり、いくつもプラットフォームができてきました。
さらに指数関数的にPCやスマホの性能が向上し、インターネットの通信速度も桁違いに速くなってきたことで、さらにVRゴーグルなどのデバイスのリリースが相次いだことにより、運用性が一気に向上してきたのです。
フォートナイト、あつまれどうぶつの森なども有名になりましたが、現在のところ最高品質のVRプラットフォームとしてはVRChatなんじゃないかと思います。

日本発のメタバースプラットフォーム提供社としてのclusterは、Mac、PC、スマホ、VRゴーグルでの利用が可能でとりあえず試しやすいことから、イベントなどでかなり活発に利用されるようになってきていると感じます。
DecentralandやCryptovoxelsは、ブロックチェーン技術と共に貨幣価値のやり取りを伴ったメタバースとして機能することで有名です。
そして上記に書いたVRChatは、その臨場感や空間の品質が圧倒的に臨場感・没入感でずば抜けていると思います。

この辺は、実際にそのサービスに触れてみないと絶対にわかりません。ということが、触れてみてわかりました。
なんか詭弁みたいですが、そういうものなんですよね。
NFTを買ったことない人が、NFTを活用した事業のプロモーションをするようなものです。あ、この例えのほうがわかりにくいかもしれません。
自動車の運転を一回もしたことがない人が、語りだけで運転を教えるようなものです、と言ったほうがいいでしょうか。
ともあれ、用事がなくても、目的が無くても、作る側でなくて利用するだけの側でも、一回体験しておいたほうが良いと思います、これからしばらく地球上で未来を生きていく人は。

と、ここまで言っておいて現在は、ただ試して見るだけ、触って見るだけといっても、道具を揃えるのに結構お金と手間がかかります。

clusterの場合はそれなりに高性能なスマホと高速インターネット契約があればスタートできます。この程度なら5Gサービスが始まった時代ですから問題ないでしょう。
さらにPCでも利用可能ですがこの場合、よくある会社の事務用に使われているような低性能のPCじゃだめでした。
CPUの速度、画面の画素数、OS・プログラム用メモリ容量、データ用ストレージ容量、これらの全部について一定レベル以上でなければ動きません。
動いても実用的でない状態になります。これを一回経験すると、PC買い換えるか、そこで諦めて次にいつ知ることになるのかわからなくなります。
今なら、Macintoshの場合M1チップ搭載機以上が良いでしょう。Windowsなら少なくともここ3年以内のインテルi5以上、もしくはRyzen5以上、16GBメモリ以上、空き10GB以上という感じでしょうか。
(参考:ノート デスクトップ

さらにVRChatを稼働させた場合さらに敷居が上がり、グラフィックボードの強力めのタイプが入っている必要があり、いま円安になったので5万円以上出せばとりあえず動くという感じですね。
そしてVRゴーグルは安いものでも5万以上はするんじゃないかと思います。せっかくならこのVRゴーグルも一台持っておくことをおすすめしたいですね。
かぶってみないと絶対にわからないことが、いっぱいあるからです。
口で説明されているのを聞いても、かけてみて得られる経験はわかりようがありません。
(当方購入記録:2023年1月、RTX3060-12G-V2が52,800円、Meta Quest 2 256GB 箱難あり品 63,900円)

さらにさらに、自分の顔や体の形を再現するデータ、アバターを自分の服装を替えるように体ごと替える欲求がすぐに出てくるので、VRChatで私がやった作業といえば、
BOOTHというサイトでアバターデータを購入→Unityを使ってダウンロードしたアバターデータを読み込み→VRChatで使えるようにアップロード
の手順を採りました。
はい、Windowsに全く手が慣れていないため試行錯誤しながら、この3ステップだけで15時間位かかりました。その間、手順などをGoogle検索することおそらく100回以上。
昔インターネットが無かった時代はみんなどうやって調べたんだろう?

インターネット回線は速ければ速いほどいいです。データのダウンロード・アップロードもそうですが、調べ物する時の反応は速ければ速いほどいいからです。
現在の日本で一般的なサービスの最速は光インターネットで、1Gbps=1000Mbps程度が主流ですが、ウチの現状は100Mbps弱しか出なくてちょっと不満です。
その昔は諸手を挙げて喜んだ速度なんですが、時代に合わなくなってきました。他社に替えたら、部屋に引き込んでる光ファイバーそのままで劇的に速くなるかなぁ?やってみないとわからん世界なんですよねぇこれ。

ケータイやルーターの4G,5Gのテザリングで運用することも可能な時代となりましたが、まだ数年はよほどのことがない限り光ファイバーに軍配が上がると見ています。

このように、VR、メタバースを触って見るだけでも、相当なPC・スマホへ、そして回線への投資と作業時間、なにより知見が必要なのがネックです。
もっともっと簡単に一般市民が使えるようなった時点で、現実世界の多くがこちらの仮想世界にシフト・移住するんじゃないかと考えています。
何年後でしょうかね?シンギュラリティ予想が早まったように。

そしてVRを使う側から作る側、提供する側に立てれば、経済圏がVRに移ったときの先行者優位となることが期待できます。
非常に高い技術と工数がかけられているVRの世界の進化が加速している感じが伝わってきます。
技術者もこれから大量に必要となる第二の現実として、あらたな経済圏になっていくのではないでしょうか。
しばらくは目が離せません。