PALOji*Walker ONCE-IN-A-LIFETIME

猛暑でわかったオフラインの価値

働き方 生活

このところ猛暑続きですね。
エアコンつけっぱなしの室内で、通勤無しのサラリーマンをやれてることって、いまはたまたまラッキーなことなんでしょう。

在宅勤務に慣れたころに出てくる気づきの一つとして、オフラインの価値は高いということについてメモしておきたいと思います。

オンラインで生活することの効率性

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すでに説明が必要ないくらいに、インターネットは毎日の生活に浸透しました。普段使うスマホですら、インターネットではないという人も周囲に居なくなりました。

私はインターネット普及前からPCがネットにつながっている生活パターンでした。そしてスマホ、それも4Gが登場したこの10年くらいで一気にインターネットそのものを意識しない社会になったかなと感じます。空気のような存在というんでしょうか。5Gになったのでこれから10年ほどの間には、パケ不足とかWiFi探して彷徨う事などは過去のことになりそうです。

くしくもコロナのせいでトリガーが引かれましたが、私の在宅勤務では実は会社よりネットが速く、PCも快適動作ということもありまして、なにせ通勤が不要になって仕事環境がたまたま整ってしまったので非常に業務効率が良いんです。

おそらく同じ境遇の方も多いと思いますが、連絡や制作などの作業に相当する仕事は、在宅の方が圧倒的に効率が良いですよね。作業以外の邪魔が入りませんから。社会一般のアンケートでは在宅勤務で効率上がった人というのは、少数派のようではありますけど。

ですので、オフィスに座って普通に予定していたスケジューリングだとほとんどの場合時間が余るので、ついでに次の仕事をしたり、思考や調査の時間を増やしたりできますので、まぁそんなに悪くないですよね?

でもこれって、長続きしないんじゃないかなと思い始めています。

人にとっての無駄とは必要なのりしろ

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全人類にあまねく平等に与えられているもの、それは時間です。仕事を効率よく終えて、余った時間次の仕事するのも、勉強するのも、遊んだり食べたり何もせずリラックスするのも、そして寝るのも全部人として皆、それなりの配分をしながら生活しています。

そのタイミングについては、昼夜とか勤務拘束時間とか休日平日とかであんまり自由にならないこともありますけど。

在宅で1人で黙々とPCに向かって作業していると、どうしても「生身の」人間とは会わなくなりますから、会話はできても、創造活動などにはちょっとタイミングが合いにくく、やりにくさが出てきます。アイデア出しなどの業務ではやはり会って話そうよということも増えてきました。皆、オンラインのストレス感じてるんですね。

ストレスの原因の1つとして、オンラインの働き方では、時間にのりしろが無いからじゃないかなと思えます。効率がいいというのは、裏腹にそこから心の余裕は削られていっているのかと思います。

「人に邪魔をされる」と言うと悪い印象の表現になりますが、他人からなにかのタイミングで声を掛けられることは、自分になにか期待をしてくれているという、良いアプローチと理解することも可能です。これが多いと良い職場とも言えそうです。仲良過ぎてムダ話が多すぎるのもまずいですけどね。

自分の時間に、他人による時間が割り込んでくるというのは、それを前提としてゆったりと時間の「のりしろ」を作ることで、対処できるだけでなく、プラスの効果をもたらすんだと、在宅を経て逆に気づくことになりました。

オフィスのあり方でどう価値を出すか

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会社オフィスに出社しての勤務が当たり前の形になっていた時代では、立地とか内装・装飾などのハードウェア面が、働きやすさや会社のブランドで重要視されていてたと思います。

おそらくこれからは、たまに出社するという「価値有るオフライン活動」を通じて、どうやって社員同士の心を通わせ合うかという点を見てデザインしていくことになることでしょう。

働き方やオフィスの運営などで、考え方やスタイルを帰るタイミングになったということでは、e-mailを仕事に導入した時の事を思い出しました。

ワープロが全盛になった時代で、PCは一人一台やっとあてがわれたくらいの時に、秋葉原でQuickMailのパッケージが売られていて、遊び半分(!)で購入。インターネットも無くモデム運用でしたがメールシステムとして導入したところ、とても業務効率が上がったのです。

その時のマネージャーからのクレームを今でも覚えていますが、「顔が見えて声が届くオフィスに全員居るのに、なんで文字打って隣の社員に伝言送らなきゃならないんだ?」と言われたことでした。

その時代には、まさかインターネットがこれほどにまで社会のインフラになるとは思えなかったわけですが、一周か二周回って「オフラインに価値を見出そう」となるとは、これも想像しにくかったことだなーと、思いにふけった一日でした。

さて、これから一周回ると、それはいつで、どんなパラダイムシフトが待っていることになるのか、想像しながらいかねばと思っています。
ともかくは、ニューノーマルの生活スタイルは楽しいものにしていきたいですね。