【ポータブル電源】充電人生と災害への備え
台風が強い勢力のまま九州に向かっていると報道されているのを聞き、にわかに災害に備えねばなどと思っておりました。スマホやPC、そして冷蔵庫や生活のための照明など、停電となれば普段の電気のある生活とのギャップが大きいことも体験しました。
災害対策を考えた時、そう言えば趣味で続けているキャンプ用品がニーズにマッチすることに気が付きます。
ということで、いくつか私が使っている製品などを紹介します。
オートキャンプ用品がどんどん進化
振り返ってみると、長年にわたり山やキャンプを楽しんできましたが、クルマに乗るようになってからはオートキャンプが手軽にできると知り、どんどん手軽で便利に楽しめるようになってきました。
大昔にはテントから調理用具まで全部リュックサックに詰め込んで担ぎ上げなければならなかった時から考えれば、なんとも無制限に荷物を詰め込めるという甘さが手伝い、いろんな用具がどんどん増えていくというループに陥りました。
最近またアウトドア市場が盛り上がってきた感もあり、道具の進化がすばらしいですね。
備えの最初は照明と単三電池
まずは私が買ってから一番稼働が高いと感じる小物、照明=ランタンです。これは我が家では普段の生活でも懐中電灯に代わっての常備品となっています。
キャンプの醍醐味は、真っ暗なところに持ち込んだ自分の光で楽しむというところにもありますが、ガスやガソリンを使ったあかりが主流でした。ロウソクやランプの光では暗すぎるところ、マントルにガスを送り込んで燃やすと、相当に明るくなるという原理から今では贅沢品としてまだ生き残っている感じですね。
この燃やすタイプのランタンの欠点はランニングコストが高いことと、取り扱いが危険を伴うこと。特にテントの中では燃焼物は使えないので、結局停電時の室内でも相当使用には注意する必要が有った照明ですが、ここ10年くらいでしょうかね。LEDランタンの登場でガラリとランタン市場が変わりました。もう照明としても災害対策としても長所しか無いんじゃないでしょうか。
数種類使ってみて結局4台も買ってしまったのがこのLEDランタンです。
結構安くなった感じですね。→リンク(Amazon, 楽天)更新2022/05/01
単三電池4本で稼働の割には明るい。丸一日の点灯も可能です。防水で、逆さに吊るすこともできます。
使用頻度が高いので、充電式電池で運用してます。
お気に入りの電池はこんな感じのセットをたまに買っています。
また、楽天だとこんな感じでしょうか。
AC100Vタイプの単三電池4本の充電器も重宝しているんですが、スマホやPAD充電用のUSB 2アンペアの入力で単三の充電式電池が充電できるタイプがあります。安価な割に4本の電池の充電状態が別々にチェックできるので重宝しています。
そしてこんなセットにも手を出してみました。まぁ普通に快適に使えますね。
Amazonリンク
→楽天ではこんな感じ
照明の次はポータブル電源
最近でこそ電源付きサイトが増えてきましたが、基本は野外に電気を持ち出したいというニーズがありますよね。
オートキャンプなどではクルマが横にありますから、いざとなればガソリン費やして発電もできるわけですが、静かなキャンプ地でエンジンアイドリングも叶いません。また、停電時自宅で使うことも想定して、まずは簡易電源を揃えました。自動車用バッテリとインバータの組み合わせでしのごうという考えです。
まずはバッテリの選定ですが、ある程度の大容量がほしいことと、場合によっては自動車で充電できるということを考えると、自動車用バッテリが一般的になります。
ただ、エンジンルームの中に入っているのと同じタイプの鉛バッテリとなると、硫酸が各セルの中にチャプチャプ浸ってるタイプが標準ですね。さらに充電時にガスが発生するという原理なので、さすがにこれは取り扱いが危ないということから、鉛シールドバッテリを選びました。
繰り返しの充放電にもある程度耐えうると謳っている少々お高いバージョンを選択。横に倒しても使えます。
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このシールドバッテリーはもう2年くらい使っていますが、クルマ用の充電器を使って自宅で満充電に保ちながらメンテすると、まだまだフルに機能してくれています。
12ボルト50AHですので、理論上は600Wh(ワットアワー)となりそうですが、鉛バッテリの特性上その半分くらいと考えながら運用しています。
300Wの炊飯器で1.5カップの炊飯中。
400Wまで取り出せるインバータを買い、300Wしか消費しない炊飯器で米を炊くという、キャンプにあるまじき(笑)テストをしましたが、十分使えますね。
300W÷12V≒25アンペアくらいはピークで消費しますが、炊飯中それほど長時間は続きません。その間に電圧が10.8Vを切らないようバッテリが頑張ってくれれば稼働できるわけですが、楽勝という感じです。
後日このバッテリを使い、走行充電もできるような装置を作りました(というか、組み合わせて箱に詰めました)ので、いつか紹介します。
400Wまでとは言え、100Vが使えるようになることで、停電時の生活可能感が一気に上がります。
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炊飯程度の大電流運用ができれば、ケータイや単三電池の充電くらいなら楽勝です。
ポータブル電源が流行
ここまでやり終えたところでやはり欲しくなってしまったのは、流行りのポータブル電源です。
何が画期的かと言えば、電池の種類と一体型の機能です。
まず電池はリチウムイオン電池を使っているタイプが多く、軽くて大容量を実現しています。
さらにインバータ一体型となっていて、入力側、つまり充電方法もソーラーパネル発電にも対応していたりして、危機対応心(!?)をくすぐりますね。
この手の電池は、もはやバッテリとは言わず、ポータブル電源というジャンルを作った感じですね。
実際、鉛バッテリよりだいぶ軽い!これだけでも買ってよかった感が湧いてきます。
電源としての性能で一番気になるのは容量と最大電力ですが、500Whの容量と300Wの最大電力です。
挙動の違いとして、鉛バッテリは大電流を流した時の電圧降下が激しいのですが、リチウムイオン電池はかなり耐えてくれるイメージで、たいへん使いやすい。
BMS(バッテリマネジメントシステム)が内蔵されているので、入力(充電)も出力(消費)もワットで表示してくれる。
残量も5段階表示で、ケータイみたい。充電しながらの消費もできます。
クルマの12Vアクセサリ電源ソケットからの充電ができるようにケーブルが付属しています。充電器よりは時間かかりますが、心強い。
AC100V系とDC12V・USB系とが別々にON/OFFでき、電力表示も別々です。
太陽電池の充電も可能で、充電器との併用もできました。
まさしく、電気を持ち出す、どこででも使うというコンセプトのものに仕上がったということで、これはしばらく流行るんじゃないでしょうか。
実際昨年キャンプで大活躍してくれましたが、これに頼って明るすぎて便利すぎて、薪でご飯は炊かないは、スマホはいじりまくりだわ、ちょっとキャンプでは考えものかもしれません。災害対策ということならまぁいいか。
LiFePO4(リン酸鉄リチウム)タイプという次世代電池のポータブル電源もそろそろ出てきたようです。寿命が長くなり、安全性もより高くなるとのことなので、今後の新製品にも期待したいところです。
値段はちょっと去年から上がってるようですが、容量と最大電力の組み合わせでこの上下の価格帯が存在しているようです。
残念ながら私の所有している500WAはディスコンとなったようです。(2021年5月現在)
(G500の後継機は、この辺になるでしょうか↓ ほしい、、、)
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知り合いが購入し評判を聞き、なかなかいいなと思ったはこちらのジャックリー(Jackery)社のポータブル電源。容量単価とパフォーマンスではトップクラスかと思います。(2021/10/11追記)
最後に究極の照明ソリューションのご紹介を。
組み立てタープの屋根に貼り付けて使ってますが、コスパ最高の照明です。
なんと3つで270円。中国から時間をかけて本当に届きました。で、ちゃんと使えてるのに逆にびっくりしてます。
生活電気関係、中国の底力がすごいと思った次第であります。
キャンプの夜は、味が有っていいですね