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【人と共に働く】SBの配膳ロボット

技術 社会 経済

ラーメンチェーンの幸楽苑でK-1号というロボットが導入されたと報じられたのは今年2020年の8月でしたが、今度はあのソフトバンクも配膳ロボットをリリースしたようです。
どんどん業態が変化してくる外食産業に新しい技術が導入され、これからどうなっていくんでしょうか。

 

ペッパーのソフトバンク

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Servi(サービィ)と名付けられたロボットは、ソフトバンクグループから提供される配膳ロボットです。

ここの情報によると2021年1月にサービス開始とのことですね。
こういう製品は、動きが伴うのでやっぱり動画での紹介がぴったりです。
SBのロボットと言うと、孫さんと一緒によく登場しているペッパーのイメージを持っていますが、これは最新ロボット技術のすべてを注ぎ込みながら開発を進めていたイメージですね。人の形をして、人に語りかけるためのロボットの位置付けで、既に多くの場所でお目にかかっています。

人と共に働くということ

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一方Serviはというと、人の作業の一部を代行する位置付けで、その名前の通りお運びを手伝ってくれる配膳ロボットです。

接客を伴うリアル店舗では、必ず来客に対して店内での運搬という人手のかかる作業が必要で、この質と量の加減次第でお店のブランドにも関わってくる大事な作業。

それをロボットにすることで、配置するする社員の作業負荷、特に物を持っての店内移動負荷を軽減することが一番の目的です。店員のホールでの滞在時間が増やせるので、人としての応対品質を上げやすくなります。

また既に注文をタッチパネルで客が行うシステムと同じように、同じ量の作業を少ない店員数で回せるというのは、経営者にとっては最大の関心事だと思います。

今までの高い開発コストや、技術レベルが足りなかった部分が追いついてきたこと、さらにパンデミックからの非接触ニーズの高まりなども加わり、今後さらにこの配膳分野に追従していくる企業は多いのではないかと思われます。

外食店舗でのロボットは、従業員とも来店客とも接する必要があることから、安全性はもちろん機能性や意匠性について高いレベルで求められます。プロモーション動画を見る限り、いかに普通の人と共存できるか、自然な動きができるかに重点が置かれているのもうなずけますね。

昔のSF映画のシーンでは、人間とロボットの共存が描かれているものもありますが、正夢になってきてるんだと実感してます。

労働力を置き換えるということ

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1台あたりの月額レンタル料は月額10万を切る価格設定ということで、人の仕事がロボットにシフトすることがいよいよ本格化してきた感じがします。

新技術が、産業や経済に導入されていくためには、経営者に与える何らかのインパクトが必要です。今回この外食産業に使えるレベルの作業ロボットのレンタル料金を実現してきたということで、コスト面での検討モチベーションは上がることでしょう。

慢性的人不足に悩む外食産業での救世主になる一方、店員アルバイトなどの労働力はじわじわと不要になっていくわけで、このバランスはニューノーマル施策が進んでいく中ですばやく変わっていくでしょう。しばらくはこのロボットが居る店には、物珍しさから行ってみたいなとは思いますし。

ますます人は、他の付加価値が高い仕事や生活へのシフトが要求されるようになってきますね。お店側としては単なるコストや労働力カットの手法としてではなく、人としての明るい生き方創造のための社会ツールとして、ロボットを生かしてもらうようにしていただけたらと思っています。