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【ワーケーション】働き方改革を超えて

働き方

キャンプが好きなもので、本格的装備が特にあるわけでもないのに、私は思いついたときに天気次第でキャンプにでかけたりしています。

キャンプがいつの間にかまたブームになったと思えば、グランピングという新語が作られて流行ってると聞き関心してたところですが、バケーションから派生してワークと合わさったワーケーションという新語については、とっても思うところ有ってドキッとしたのでした。

仕事が場所に依存していた

tripワーケーションでは、自分の好きな場所で、仕事をしながらバケーションを楽しめるものですが、これはまさしく生き方スタイルの一つになると思います。場所なのか、そこにいる人・食べ物・イベント・文化・風景などなど、人の数だけ好みがありますから組み合わせは無限です。似た言葉でステイケーションというものがありますが、カナダで勤める友人によると、普通に使う用語=コンセプトだということをコメントしてくれました。

で、そもそも仕事をするかしないかで考えれば、仕事をしないで一生を送るとか過ごせるという人は相当な少数派だと思います。
そして仕事とはどんなイメージなのか考えたとき、私が接してきた日本のサラリーマン家庭が大多数の環境では、当たり前のように会社に雇用され、会社の施設で作業をすることを仕事と呼ぶような、先入観があります。

会社員の勤務スタイルも本当に多種多様だと思いますが、大別するとオフィスと現場に分かれます。工場での生産や車両の運行、そして店舗など設備を前提とした職種の場合は、現場で業務を行う必要があります。

一方オフィスワーカーの場合は、使う設備は事務所の什器や会議室などのスペースですので、PCなどの通信環境が整っていればほとんどの事業は進められます。要はこの手のオフィスワークを行う現場は、サイバー空間でもリアルでもどっちでも良いわけです。

勤務時間には会社の管理監督下で働くとされているわけで、社員たちは時間と場所を同じくして過ごしながら事業を進めていくことに誰も疑問を持たなかったのです。

それがコロナの一件で急に強制的に変わらされることにもなり、在宅勤務で事業を支えるスタイルも半年ちょっとで一般に定着したように感じています。やればできるとわかりました。

仕事とバケーションの区別?

work ここまでくると、そもそも場所と時間で平日5日間にわたり縛られる生活は、人生を過ごす上で本当に必要なのか?と考えることになります。

バケーションというと、ある程度長い休暇をとって遠出し、ホテルでのんびりリフレッシュしてまた仕事の英気を養う的な期間や行動のことを言うと思います。これって、まだまだ仕事が人生のメインでバケーションと言いつつ自分の生きがいに近いところはサブと言う感じです。

だいぶ前のことですが、休暇中にどうしても連絡や承認などの業務があることがわかっていたので、モデムでPCをつないで30分ほどの仕事を旅先で処理していたところ、一緒に過ごしていた友人からは、タイヘンねぇという労いのことばと、旅先まで仕事持ち込むなよ的なことも言われてへこんだ記憶があります。

たしかに、楽しむために仕事や都会から遠く離れたところに来ているんだから、せっかくの機会を最大限楽しもうという気に立ち返ったものです。

でも、このへんの考えをぐるっと真逆にすればいいじゃんとは思っていましたが、どうやら同じような考えを持っている人も多いようで、バケーション先で仕事をこなすことをも会社が応援するような時代が始まりました。

メインは人生、仕事はサブ

enjoy

社会が成長すると、人々は生き方を選べるようになります。一方企業は、存続すると決めている限りは人材の確保を続けていかなければならない。このバランスがこのところ一般市民側に選択権が移ってきたと感じます。

ブラック企業や詐欺師がネットで頻繁に吊るし上げられている様子や、監視カメラのネットワークとか信用スコアの登場を見ていると、襟を正して社会や個人に貢献する企業しか、今後生き残っていけないでしょう。

そして、そういう企業を支える人材採用は難しくなる一方でしょうから、給与などの報酬や、ありきたりの福利厚生程度から、もう一皮むけた新しいコンセプトで社員に働き続けてもらうようにするべきです。さもないともう他社との差別化は難しいわけです。

というわけで、ワーケーションというコンセプトと、その制度化については進んでいくのではないかと思っています。働いたということの定義も、時間と場所から、成果とタイミングに変わっていくでしょう。

これからサラリーマンになろうとしている方、ワーケーションくらいは標準装備の会社を選んだらいいですよ。多分結果にコミットな厳しい会社でしょうけど、仕事やった分、自分に有益なものが積み上げられる仕事内容になると思います。

仕事人であっても、自分の好きなことをする、人のためになることをするという意味では、人生のメインは自分が生きることであるプライベート側に据えとくのがいいんじゃないですかねぇ。