ユーザが選ぶ【ユーザを選ぶ信用金庫のDX】
きょうは、天気も良くサクラも咲いてるのでほっこりでしたね。
でもなぜか、日本のデジタル化生活の定着はまだまだかなと思えた日でした。
株主総会はかなりリモートに
今日は株主総会でした。感染予防策として、ともかく株主には来場を控えてもらう工夫が事前に進められていました。
そのかいあって、通常の3分の1程度の来場者となり無事に終了しました。
フルリモートで株主総会を行うまでにはまだ時間がかかるようですが、その議事録については、ハンコの代わりにデジタル署名はすでに使えると法律でさだめられているようです。参考リンク
ということで、議決権行使とか、議事録とか、そういったリアルでなければならないと思われていたことも、実は法整備の面からはデジタル(リモート)で行うことが可能な時代になってるということなんですね。
政府が主導してDXを推進するということですから、この手のデジタル化は八方良しじゃないですかね?
久しぶりに知った顔に会えると思っている常連さんたちにとっては、交流の場が少なくなるという見方もありますが、どうなんでしょう。
さて、また銀行口座です
さて話はがらっとかわりますが、月々の振り込みの便宜を個人的に図ろうと思い、某信用金庫に新規口座開設の申込みをしました。これって、銀行口座じゃなくて、金庫口座って言うんですかね?
前にちょっと痛い目にあっていたので注意はしてたんですが、結果から言うと、口座を開くことを取りやめました。先日の楽天銀行口座開設のときには全く困らなかったんですが、脇が甘かったです。以下、その理由をメモっておきます。
口座開設時
- ネットでその信用金庫での口座開設方法をググる→OK
- そのまま開設手続きをしようとしたら、スマホでしか操作できないことが判明。
- Androidに専用アプリをインストールし、手順に沿って進める→運転免許証の撮影がどうしてもうまく行かない(バグでしょう)。症状:きれいに撮影完了しても、次に進もうとするときに超ピンぼけ画像になるのでNGと弾かれてしまう。
- 以上を10回試してだめだったので、iOSのアプリをダウンロードして、同様に試す。→確率は低いが11回目くらいにOK。
待っていた後日談
- 2日後に登録したスマホの電話に連絡が入る。→住所の最後の番地が抜けている→修正を口頭で依頼するも拒否される→再度同じ操作を要求される→メールで続きからの手続きリンクとか送れないか質問→ムリムリ(笑)→慣れてるのでもう一度作業し、また11回目に撮影成功。
- さらに2日後にまた電話に連絡が入る→住所のマンション名(だけ)が抜けていることを告げられる→修正を口頭で依頼するも拒否される→再度最初から手続きを要求される→あきれたので、もうやめた。
という具合でした。せめてメールでリンクもらってPCでリカバリーできるのなら、もう一回トライしたかもです。
UI(ユーザインターフェイス)が最悪なのは百歩ゆずったとしても、鮮明な免許証の表裏画像を(11回の再試行操作後に)送信済みなのだから、そのまま信用金庫側で修正してくれないもんですかね。
まぁ、こんな文句を言っているような客は、信用金庫側からお断りでしょうから、ちょうど良かったかも知れません。
ユーザに向いていない中途半端なデジタルツールと、それを人間でカバーする体制を組めていないサービス提供者とは付き合えません。まぁ二度とここに口座開設することはないと思います。残念ですが勉強になりました。
DXを進めるための障害物
デジタル・トランスフォーメーションと言えば、ちょっと前まではほとんどの市民にとってはヒトゴトで済んでた感覚じゃないですか?
それをコロナを機に(?)急にデジタル化だと言われて戸惑っている人がまだ多いことは確かで、利用者だけでなく実は今回の信用金庫のようにサービス提供側が追いついていない感じがします。
ここ数年で一気にスーパーや100均ショップ、ファミレスやコンビニまで、何でも電子決済ができるようになりました。現場も慣れてますね。そこで飛び抜けて遅れていると感じるのは、金融機関による顧客向けサービスです。
各種手数料が金利比較でべらぼうに高いとか、口座開設やその他多くの手続きしようとすると、デジタル化対応が全く追いついていない感じです。
ビットコインが現実にすでに降りてきているということは、遅かれ早かれ従来型の銀行は手数料だけでも客が離れ、淘汰されるんじゃないでしょうか。銀行間の送金手数料という概念がそもそもなくなるかも知れないわけですから。
手続きの不出来で人が離れるということは、長く受け継がれてきた人的アナログ文化で防いでこれました。いまはデジタルに移行したばっかりに客が離れているとも言えそうな状態です。
給料もデジタルで払われる時代になりました。みんなそのほうがハッピーだからですね。現金を使うだけで実は損している、そんな表現も当たり前のように受け止められるようになったと思います。
ブロックチェーンをはじめ次々と発明されるフィンテックが、紙とハンコで育ってきた銀行を場外に退場させる原因にならなければいいとは思っています。