【流れが変わる?】企業の内定者数
職の安定を望むのは自然なことですが、年に一度の4月1日の新卒入社を目指している人が多いことが不思議に思えてきています。
日本の高度経済成長時代のひな形に当てはめたい人がまだ多いということなんでしょうか。
リモートワークの制度が有る企業
新型コロナのパンデミックで経済に大きな打撃が与えられた影響で、来年2021年の新卒の大卒内定者が1割以上も減ったとの報道が出ました。米中摩擦も思いの外大きな影響が出ているようです。
日本の企業はこのタイミングで、揃って体力を失うか温存しながらの採用計画となったからだと思います。
会社が継続して発展存続していくためには、何よりも良い人材の確保が必要ということになりますが、これからの少子高齢化での人材不足は既に決定的です。
そんな中、今日聞いていたセミナーでの説明では、コロナの前からリモートワークも組み込んだ人事制度を整えて、社員の待遇に反映している会社が、大きく採用を伸ばしているという実例が紹介されていました。
自分がやりたいことを、良い環境でやらせてもらえる会社を当然選びますからね。そうじゃない会社はすぐバレて人が入らなくなる。
また、今の大学生は少なくともスマホ世代なわけです。情報の洪水の中からネットや友人・コミュニティを通して、自分のやりたいことや少し上の世代の成功例など、十分と言っていいほど知っていると思います。
たかがリモートワーク?
外出禁止令、までいかなかったですが、自粛要請が出た時には、多くの会社がにわかリモートワークを仕立てなければならない状況に追いやられました。
環境やノウハウが無いところで、ワケもわからず無理やりやらされたリモートワークは、多くの経営者や管理者層も含めた社員たちが、もう辟易としていると思います。
その影響なのか、リモートワークは在宅勤務であって、会社の制度の一つに過ぎずそのうちまた戻ると思っている人が多いとも感じます。
でも、在宅やリモートオフィス、そしてワーケーションなども含めた新しい働き方であり、雇用形態なんだと気がつくところから、次の世代の経営につながっていくんだと説明されていました。
ノマドワーカーという単語が流行った時には、ファッションやスタイルの一つみたいに言われてたような感じがします。今ではリモートワークで自分の価値を発信していくことを選ぶ人が増え、そもそも大企業や官公庁までが安定したシステムを保持し続けられないことが明るみに出てきたこれからは、新卒採用の意味がなくなるのかも知れないなと想像しています。
視野を広げるは世界を知ること
日本で生まれ、そのまま日本人として国内ぐるぐる回って暮らすのかと漠然と思ってたその昔。展示会の仕込み当番で晴海の展示会場に詰めていた時、10年も英語習って会話もできなかった私が、出張で来日していたイスラエルのエンジニアに真顔で言われた言葉が未だに忘れられません。
英語くらいやらないと、世界を見て回れないよ。すぐにというか今この瞬間に会話の練習台になってやるから、ここでもっと英語喋れ、と。
ホント、なにそれまで勉強していたつもりになってたんだろうなと思いました。外国語というと英語、とオウム返しするべきでないということも後に欧州でわかることになりました。ここじゃドイツ語かフランス語で言ってよと言われてしまう場面が有ったりして。
それからは、日本の常識→世界の非常識とか、その逆とか、世界には触れてみて読んでみて聞いてみて、初めてわかることばかりなんだと思えるようになりました。いやー、世界は広くて面白い。
いや、今の生活最高!世界を知らなくても行きていけるっしょ!という人も多いとは思います。それもアリだと思います。
でもその先の何かわからないモノを見てみたいと思うし、そのためにはいま時間をかけている何かの代わりに、次の新しいことを仕込んだり仕入れる方にシフトする。そうしているうちに、実はもっと先が見えてきて、やりたくなる。こんなクセがどこかでついたのも、あの真顔でいわれた一言のおかげなのかなとか思ってます。
ハナシがだいぶずれましたが、私のようなおっさんが思うくらいなので、今の、そしてこれからの「新卒」の人たちが、いわゆる定期入社とか中途入社とかいう、古くから敷かれたレールに乗るシステムに乗る人は、さすがにこれから少なくなってくるんじゃないかなと思えて仕方ないんですよねぇ。もしかしたら大学通う時間あるくらいなら、さっさと自分の勉強や事業を進めるぜって人も増えるでしょう。
成長著しいDXの分野では、エンジニアを始め優秀な人材の獲得合戦が激化するでしょう。産業分野では自動車や電機が今後先細りかもということで、よっぽどレールや常識からおっぱずれた変人みたいな人が、GAFAMみたいに今後ドデカい流れを創ってくれると思います。