【どうも納得いかない】キャッシュレスだめな時
DXを進めようということで、遅ればせながら日本も9月にデジタル庁が発足するという時代になりました。
世界にも珍しい現金主義の日本社会もこれでデジタル化だ!と喜んだのものの、今日はちょっとつまずいた感じです。
なんか損した気分
クレジットカードを使い始めてからすでに長いわけですが、始めのうちはある程度高額、例えば5000円以上の時に限って使うというような感じだったですかね。高額の現金を持ち歩くのがイヤな場合とか、なにか特殊なケースという捉え方だったと思います。
ところがイスラエルに住み初めた時思ったのは、もう本当に現金を使わない世界になってたことです。最大でも持ち歩く現金は5千円以内な感じの人が多く、個人のやり取りでも高額現金決済が必要な時には小切手でした。
それ以外のほとんど、というかキャンディーや野菜を屋台で買う時以外は全部クレカだったんですね。なぜだかと訊くと理由は人それぞれなんですが、なぜか口をそろえて「現金はそうそう持ち歩くもんじゃない」と口を揃えます。なるほど、文化レベルなんですね。
ときは過ぎ、日本でもクレカだけでなく各種キャッシュレスが使えるようになり、なんだか現金で払うと、すくなくともポイント分だけ損する感じになりました。ちょっと前にも現金ネタでボヤいたところなんですけどね。
というか、実際に損ですよね、現金で支払うと。我々消費者だけでなく、お金を受け取る側にとっても現金の取り扱い自体の労力にコストがかかり、さらにリスクや要らない仕事が生じます。
今まではその方法以外に無かったので、なんとかしてコストかけてでも体制を整備して現金の取り扱いを皆同じく進めてきましたが、よく考えてみればデジタルで決済することとは比較にならないくらい取り扱いコストがかかっていますが、その費用はだれが払っているかというと、消費者です。
これに関して予期せず今日、なんとも理解に苦しむことを体験してしまいました。
ちょっとボヤきになってしまいますが、簿記の試験を受けるとのことで申し込みを家族から頼まれたんですよね。
現金に加えて手続きもアナログ
どこに行けばいいの?とサイトURLを質問したところ、なんとまずは書店に行かなければ申し込みができないというのです。え?ネットじゃなくてリアル書店ですよ。まずは目が点になりました。
はぁ?試験の申し込みがネットでできないとな?ふぅ、まぁしょうがないですな。と、諦めてわざわざ途中下車して指定の書店に申し込みの旨を伝えると、手慣れた様子で用紙に記入するように、非常に愛想と手際の良いお姉サマから指示されました。
で、たいした内容を記入する必要も無く1分で書き終わって差し戻し、さて検定料の支払いの段階になると、あんれまぁ現金だけしか受け付けてくれないとな。。。
子供の頃を思い出したりして
お小遣いが足りなくて、買うと言ったものをあきらめて帰るということが、子供の頃駄菓子屋で経験したことですが、これ若干フラッシュバックでしたね。
手元に1万円札なんか持ち歩いてないのでちょいと足りなくてニヤリと。オネーサンもニヤリと。オッサンがガキな状態です。
ま、そこんとこは若干オトナになったのでキャッシュカードと銀行残額は有りました。デビットカードだったらよかったのかなぁ?狼狽してたので思いつかなかったー。
で、なんとそのレジのちょっと裏に、なんだかこれ幸いとセブン銀行のATMがぱっくり口を開けて待ってました。おー、ラッキー、すぐおろせるじゃんと思ったのもつかの間、機械からの返事は虚しかったのです。
現金が出るときのチャリーンという音が、「えー、金利は年に1円くらいしか払えねーけど、今回の現金引き出した手数料は110円、さっさと払ってもらいやすぜ、旦那。」と聞こえましたね。なんだかトホホでした。そろそろネット銀行でも検討しようかなぁ。
とぼとぼ歩きながらまたレジに戻って千円札束を渡してニヤリ、受け取ったオネーサンも丁寧に数えてニヤリ、チャリーンとコインでお釣りもなんか新鮮。世の中ムダと非効率で成り立ってるというのも言い得て妙です。
非接触の真逆、デジタルの真逆。こんな小さなことで一喜一憂。
でもまぁいっか、と思えた日でした。