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エール花火

アウトドア 生活 経済

今年は100年に一度と言われるコロナ禍による自粛の大波に飲まれました。

去年の今頃には予想できなかった事態は、経済にも文化も大きな打撃を与えてしまいました。

今年は夏の風物詩としての花火大会が、各地で軒並み中止になりましたが、今日初の試みがありました。

 

花火大会は中止へ

fireworks

2020年のオリンピック向けに多めの製造を行っていた日本の多くの花火業者の倉庫には、ことごとく中止になった日本各地の花火大会で打ち上げられるはずだった花火の在庫で一杯です。

まさかオリンピックは延期にならないだろうから始まり、少しずつじわじわと、全世界の人々の行動を制限することになっていきました。
「3密」という単語が、いわゆる便利なキーワードとして行政から発表された後は、報道各社やマスメディアにより四六時中伝えられるようになり、そして一般市民による拡大解釈や行動を生んでしまった部分もありました。

日本の国民性も有るとは思いますが、自粛警察とか県またぎなどの用語も生まれ、さながら戦国時代なんじゃないかと思えるような対立が生まれたりしました。

日本は独裁国家ではないですから、なかなかドラスティックな政策を採れないという宿命も有ると思います。

それでもここまでの国難(世界難)の時には、先の見えない人間心理を煽るのではなく、現実に起こっていることに対して科学でアプローチしている状況を、正確に忖度無く国民と共有するべきなんだと思います。

これからも続きますから、例えば台湾のIT大臣オードリー・タン氏のような、サイエンスに超越している超速で判断できるリーダーが、個人的には欲しいところです。

長々と書いてしまいましたが、自粛の流れを止めることはできず、大規模なら数十万人を動員することにもなる花火大会を正当化することはできず、軒並み中止の年となりました。

 

日本の夏は花火

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花火大会は江戸時代、287年前の1733年に両国川開きとして始まった文化だそうです。

約300年も続いている花火は、夏の風物詩として完全に根付いてます。

どうして暑い夏に?と思い少々調べてみましたが、川開きなので夏とする説、そして大会となると人出が多い時が良いということで冬ではないという説明も多いようです。

冬は乾燥して静電気による火災の可能性が上がるということも理由としてはもっともだとは思いますが、他国ではクリスマスシーズンや他の冬の記念日などに開催することも多く、一度海外の冬に見た時には空気が澄んでいる分見え方がよりクリアな感じもしましたね。

 

花火を支える人たちにエールを

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そんな中、「日本の花火を愛する会」が主催するエール花火と称する全国一斉打ち上げイベントが開催されました。

先程2020年8月22日20時25分に大曲市で打ち上げが始まりましたね。

そして福島県川俣町、神奈川県座間市、長野県長野市、愛知県日進市、徳島県阿南市、熊本県八代市、秋田県大仙市と続いていきました。残念ながら実際の音や光を楽しむことはできませんでしたが、打ち上げを支えていたり、たまたま観れた人などは感動したんじゃないでしょうか。

このイベントですが、3密を避けるという目的で、一般へのアナウンスは無く開催されました。つまり観客無しでの開催です。

花火を支える業者・関係者にエールを送るという意味で、クラウドファンディングで実現したそうです。

こういう取り組みに対し、中にはいろいろ言う人も居るようですが、私は拍手を贈りたいと思います。

しかしまぁ、花火の会場自体は密閉でないのでそもそも3密にならず問題ないんじゃないかと思いますがね。会場に至るまでのシチュエーションが取り沙汰されてしまうんでしょうね。大人数で行動すること自体の画が、また報道の格好の題材になってしまいますから。

まだまだこれからの感染予防やワクチンの動向に注視していかなくてはなりませんが、こういう前向きな活動が色んなジャンルで広がり、経済の立て直しと、笑える生活の組み立てにつながっていけばいいなと、マジで思いますねぇ。もうそろそろ自粛には飽きてきたので。