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ますます変化の兆し【現金の取り扱いから国境まで】

技術 生活 社会

現在、生活するのにお金が必要なことは説明が要らないですが、現金が必要か?と訊かれるとどうでしょう。

単なる買い物だけでなくもう少し身の回りを見返してみると、ますます現金を使うと損する感覚になってきました。

 

スマホはお金も含めて生活インフラ

money

年代にもよると思いますが、LINEをスマホに入れて連絡取り合っている人がこれだけ多くなると、社会インフラですよね。前に現金がないと恥ずかしいなんてハナシも書きました。

全員義務でもないわけだけど、生活するのに持っていないと非常に不自由な社会になっているという意味では、ネットに接続されたスマホは既に必需品と言えるでしょう。

子供や老人にとっても必要かどうかと言うとまだ微妙な議論が残っていますが、スマホの向こう(=個人的なデジタルデータ資産)が、社会で生きる個人の権利やアイデンティティを表すまでに至っていると言えます。

このまえランチでガッツリ焼き肉を食べて、6人で割り勘にしようとLINEの機能を使おうとすると、4人ほどはさっぱりイメージがわかずに現金で払うということになり、それでもきっちり割れる小銭は無いし、こちらは現金自体も無いしどうしようとかなんとか言いつつ、なんかのときに銀行振込するわ、とかいうことで終わりました。

現金の管理とか持ち歩きとかが煩わしいとか言ってたのを通り過ぎて、自分が得た金銭的価値を、貨幣というものにしている事自体で、なにか不要な作業に囚われているような気もしてきます。

 

LINEとヤフーの統合で思い出す

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こういうノリのうちは、生活現場では現金は無くせないのかなとも思いますが、次回なんかの時に払うなんてことを覚えてるわけもなく(すみません)、端数はごちそうさまですね、こりゃ。

個人間のこういう金銭のやりとりひとつとっても、既に機能は有るのに使えない、だから使わないというのも、そのうちなくなるだろうなと想像しているところに、LINEとヤフーの統合でPayPayに一本化していくとかいう話が出てきた、と。

日本人の半数以上がアカウント持ってるっていうんですからインパクト大きいです。世界に追いつけ!と。

 

で、生活の場面に戻ると、給料も銀行振込でなくなり、QR決済で使えるような電子データとして振り込まれる、あ、振り込まれるという表現で良いのかもわかりませんね。

いまコンビニでガムひとつ買うのにも、現金・クレジットカード・電子マネー・バーコード決済などなど、どれを使うのかを選べます。というか、間口を広くしておかないと商売にならない時代になったんですね。

今後これどうなっていくんでしょうかね。スマホというバッテリーが必要な精密機器であっても、持っていれば決済できるクレカや現金より伸びていくような気もしてるんですけど。

 

そう言えば銀行も仮想通貨も画面のハナシになってきた

virtualmoney

 

現金という、目に見えるわかりやすいもので人の心を動かすことは意外と簡単なのかもしれません。サラリーマンになって久しい身としても、社員として一回も現金で給料・賞与を受け取ったことは有りません。

給料袋と呼ばれるものの、なんか印刷された紙を受け取るだけです。まぁこれ、当たり前と言われますが、人生初アルバイトの警備員をやった時、帰り際に封筒に入った現金を手渡しでもらった時の感動は忘れられません。

こういう、考えてみればどこか違う仮想空間の数字のゲームのような仕組みに、個人も社会もすでに組み込まれていることは確か、ですよね?

会社で推奨されて始めた持株会で、購入していた株が実際の株券になって自分のところに届き、それをどこだったかわすれた証券会社の窓口に持ち込み、成行で売ってもらって自分の銀行口座に入金されたときの事も覚えています。そのカネ、というかデータによってクルマという現物が買えてしまったんですから、データってなんかすごいけど怖いなと思いました。

それから年月も過ぎ、今や銀行の存在価値がブロックチェーンによって危うくなるとも論じられてきている世の中です。

もう現金とかカードとかという、物質を証拠としながら運用する取引とか生活・社会は、加速度的にデータだけのバーチャルな世界にシフトしていってしまうのかなと思う日々です。

仮想通貨と言われてましたが、今は暗号通貨と言ったほうが良いんですかね。この分野、このところ資金の行き場が無くなって盛況のようです。

ともかく勉強しなければ寄りつけない世界だったのが、仕組みが整ってきて誰でも手を出せるようになってきています。正直スマホ1つで、稼げたり大損したりできてしまう世界が展開しているので、怖いし将来性も感じるしで、複雑な想いになってます。

みんな=コミュニティで保証し合ういわゆる通貨のような数値、というものにお金という概念はシフトしていってしまうんでしょうかね。

ビットコインがもたらした世界の人々の気づき。一般人としても納得できる、今までの価値観の転覆。これらは、ネットに乗ってこういう新しい考え方すらも共有が加速するんでしょう。

あれ?インターネットを前提とするならこれ、国家とか関係なくなってしまうの?

お金の次は、地球表面上に区分けされている「国」の境目がこれからどう考えられていくのか、相当に気になってきました。