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助け合いは進む【クラウドファンディング】

社会 経済

パンデミックはいろんな所に影響を及ぼしているわけですが、とりわけ人の心を大きく揺さぶっています。

社会や経済の状況を、超高速に共有することが容易になったことで、クラファンのようなシステムも充実してきていると思います。

 

資本主義経済、なんですかね

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超大雑把に言うと、お金がなくなると人は途端にいろんな困難に直面します。今の日本では、平時には生活の安全は当たり前のように保証されていると感じますが、実は格差社会も進んでいて、その最たる例が借金です。

日本も資本主義経済のシステムの中で回っていることは、皆サラッと学校で習いました。競争原理を前提としているため、優秀だったりラッキーだった人が成功し、その成功者こそがより良い地位や財産を得てそれが雪だるま式にまた富を生んでいくという具合です。

まさに弱肉強食、働かざる者食うべからずなどというフレーズがぴったりですが、あんまり好きじゃないフレーズです。いわば殺伐とした世相になりやすいと言っても良いでしょう。

でも実際は大きな災害や変化が起こると、実は助け合いも増えます。目に見える形での支援やボランティア活動に始まり、公的融資や資金援助、法制度改正などは常々行われています。

しかし、本当に支援が必要な人に必要なタイミングで支援が届けられているのかというと、必ずしもそういうわけでもないと思います。どんな支援が必要なのかの存在や内容がわからないからです。

そこに登場した仕組みの一つがクラウドファンディングですね。

 

まずはクラウドファンディングの理解が必要

crowdfunding

しばらく私は誤解していました。クラファンはベンチャー企業が目新しい事業を立ち上げるための資金援助だけを目的にしているのかと。

また、しょーもない私の誤解は、その融資の仕組みをネットワーク上のクラウド(cloud)システムで行うからクラウドファンディングなんだと思ってたりして。

まぁ、根本的に勉強不足でした。クラウド(crowd)=人々による、ファンディング(funding)=資金の調達なんですね。

そしてその内容や役割についてはかなり深いのでまだまだ理解のための勉強が必要なのですが、意志と企画、そしてタイミングが重視される仕組みなんだと思います。

新興企業活動に限らず、飲食店の存続のために当座の資金調達をしたいニーズも、今回のコロナ禍で結構な数を目にしました。

最先端技術を応用した新製品を開発・販売したいニーズも多く見られます。企業によって通常の製品開発を行い、製造在庫する事に在庫や物流リスクを考えると超大量のロットを前提としなければならないケース等、アイデアを詰め込める余地はまだまだ広がっていきますね。

 

クラウドファンディングのいろいろ

fuchikuchiクラファンには、購入型・寄付型・投資型・融資型・ファンド型・株式型などなど、いろんな形式があります。

内容によっては単なる商品販売のこともありますが、多くはやはりアイデアが詰まっていて、眺めるだけでも結構楽しめますね。

今、クラファンと言えばまず出てくる名前は、あの起業家家入一真さんが作ったCAMPFIREですか。時代の先取りがすごい人ですね。

ユニークなところでは、吉本興業のシルクハット。こちらはえんとつ町のプペルの作者西野亮廣さんのプロジェクトもたくさん出ていて、他の芸人も含めて独特の盛り上がりがあります。

クラファンとは言い切れないかも知れませんが、先日ごちめしというサービスの世話になりました。これはプロジェクトと表現されていて、利用した時にはなんだかよくわからなかったんですが、要は馴染みの店を支援するのに使える先払いサービスです。

馴染みの飲み屋さんはチェーン店でないものの、美味しくて安くて気持ちのいいサービスが気に入り、私は自宅から思い出した時に歩いて通ってました。支店も2店出し、ますます楽しみだなと思ってたところに外出自粛の波が来ました。

多くの飲食店、特に夜営業の店は売上激減となりますから、当座の経営のためのキャッシュが足りなくなることは明らかです。

そんなときには、いずれいつか店が復活した時に使える前払いチケットを「店を応援する客」として買って、店には事業存続のためのキャッシュが早々に入るという仕組みです。なんか、誰も損しないんですよね。頭は使いようだなーと思います。

このシステムもクラファンも、非常時には助けを待ってる人に、助けたい人がたどり着いて支援することができるマッチングシステムは、ホントにありがたいと思っています。