小麦粉不足
在庫は十分なのに、市場で品薄につき高値で取引。
これは非常時によくある展開ですが、記憶に新しいのはトイレットペーパーとマスクですね。
昔からトイレットペーパーは転売の対象としてちょうどいいのかもしれません。
勝手に考察すると、
- ほとんどが国産の原料なので供給に心配はない。
- 生産者が流通まで直接コントロールしているケースは無く、流通側にコントロール権が有る。
- 倉庫を持っていて空きさえあれば、ナマモノでもないため一時保管リスクが低い。
- ほどよい日用品で、ニーズが消えることはまず無い。ブランド品でなくてもたいして気にされない。
- 家庭での欠品リスクは誰でも想定しやすく、底をつく恐怖感が容易に芽生える。
- 荷姿が大きめなので、スーパーなどでの争奪戦が報じられたときに、高値販売への道が開ける。
これらが重なっていることで、格好の高値転売アイテムになるんだと考えます。
それに似たアイテムで、マスクも当てはまると思いますが、若干様相が違うことにも気が付きました。
上記の要因から変わる点は、
- 国産品の供給力が、超ド級爆発ニーズに全く間に合っていないため、手持ちが無い業者は主に中国からの輸入に頼った。
- 本当に無かったら、再利用や布マスクでも代替が利く。
- ある程度の在庫が各家庭に貯まると、次回の購入では日本ブランド以外は価格下落が激しくなった。
というところかと。輸入品しか仕入れなかった転売ヤーは、これからしばらく赤字覚悟で早期にさばいていくか、資金などに余裕があれば次回いつどうやって来るのかわからないニーズのぶり返し時にさばいていくかかの道を選ぶ必要があります。
この7,8月にまたマスク不足になると言っている人もいますが、さてどうなることでしょう。言っても日用品ですから、生産能力も国内で上がっていくでしょうし、輸入品は元の1枚5円とか10円とかという価格で販売できるように戻るでしょうし。株とか原油とかの市場原理では動かないアイテムだとも思います。
さらに今回のコロナ騒動では、パンケーキミックス(ホットケーキミックス)がショートしてますね。
よく行くスーパーでは、12月頃には大量に仕入れたからなのか良く一箱100円台で山積み販売してて、たまに買ってきてたりしました。そんなにじゃぶじゃぶ使うものでもないので在庫切れたから買おうと思った途端、全部消えました。
これは上に書いた要件のどれにあてはまるんかいなー?と思いますが、おそらく
- 原料は輸入に頼る部分が多く、菓子用小麦粉は8割以上を輸入に頼っているが、物流は止まっておらず在庫は豊富。
- 食品だが保存が利くという言う意味で、日用品に似ている→それなりに在庫しやすい。
- 普段より相当長期に家に閉じこもるとわかった途端、パンやお菓子作りをしたいと思う確率が上がる。
- とは言え、簡単にできるという意味でパンケーキは手軽でちょうど良い。
- 調合されたミックスで応用が効くレシピが大量にネットから手に入る。
- なんか知らないけどウチに余ってる製品がメルカリなどで手軽に高額で売れるので売ってみた的なことが可能。
- 値段がつり上がってくると、店にもなくなり転売ヤーも流通を閉めていく。
こういったところでしょうか。完全素人の目ですので間違えてるかもですが。
ついでと言ったら良いのか、普通の小麦粉や、お好み焼き粉、たこ焼き粉も品切れ、もっとついでにから揚げ粉も品切れなんて状態だったのは、最近解消されました。関東だからかな?
無いと探す人が増え話題にも上がりますが、ついに農水省がコメントするに至ってますね。落ち着いて行動してほしい、と。
言うと余計に価格が釣り上がる原因になると思えますけどねぇ。
そんな中、デニーズのレジ横で業務用のパンケーキミックスを販売しているそうですね。密かなブームです。
7,8枚くらい焼けて、300円。ネットだと1000円前後で売られてたようですが、ちょっとやりすぎですね。
さすがにこれは急に値上げとかされないと思いますので、これで市場に出回るようになるんじゃなかろうかと想像しとります。