古くて新しい?【Clubhouseの印象】
Clubhouse (クラブハウス)が、どうやら今、急拡大しているようです。ありがたいことに今日、私も友人から招待を受けることができたので使い始めました。
まだ数時間しか使っていないけど、個人的な第一印象としては、古くて新しいと感じているのです。
Clubhouse(クラブハウス)はオンラインだけどリアル
Clubhouseは今の所iOSのアプリでのみ参加できる、音声SNSと言って良いと思います。今までに無かったサービス内容なので、例えて言うのが難しいのですが、この数日は雨後の筍状態で、有名優秀な面々が記事をまとめて発信しまくっているという感じです。
実は日本での正式リリースはまだしてないようですが、そこはインターネットの世界ですから日本人コミュニティの中でも、芸能人・有名人・ネット関係者を中心に急拡大しています。
まずは招待制ということなので、アプリをダウンロードして登録までは誰でもできるんですが、そのあとにだれかから招待がないと参加ができません。誰かが話しているルームに入ることすらできないのです。
TwitterやInstagramと紐付けする機能にも助けられ、Clubhouseで行われているイベントや人物がネットをすでに駆け巡っているので、実際に参加できるまでは、なんかもどかしすぎる状態なんですよね。
Clubhouseは心をうまく満たしてくれる
セットアップの方法はこちらのNORILOGさんのサイトが大変参考になります。
私は実はiPhoneを持っていませんので、iPad mini4にアプリをダウンロードして、電話番号はAndroidに入れてあるSIMの番号を登録して使っていますが、問題ありません。
招待を受けてから実際に参加するまでに、英語のみの説明画面に一つ一つ答えていく必要がありますが、ジャンル設定の画面にちょっと感動しましたね。
日本で慣れているジャンル分けとは違って、これまたワクワクします。
いろんなジャンルで話ができる人、アピールしたい人、聞きたい人の心理をうまくつなげるプラットフォームなんだろうとこの画面からもイメージできますが、実はその先の心理も満たしてくれそうです。
そう、ここだけの話、今だけの話、たまたまくる有名人、文字に残したくない話などなど、まだまだ今までのメディアでは表現されてこなかった内容の会話が飛び交っている感じがします。
実名参加、記録と転載禁止がこのアプリ(というかワールド)の基本ルールとなっているので、「こんな話して良いのかわからないけど」と言いながら全部喋っちゃうなんて会話が飛び交っています。
黙ってればみんなラジオ代わりにハマってしまうとも予想されるので、どこでやめるかも考えながら使うしかないですね。
暖かくて懐かしい!
これ、何かに似てるなぁと思いながら、運転中にいくつかのルームの会話を聞いていました。
急にちょっと狭い世界になりますが、アマチュア無線のラグチュー(世間話的な会話)に似てるんじゃないでしょうか。
その昔のことですが、夕方学校から帰ってまずすることと言えば、机に置いてあるVHF(50MHz)帯のトランシーバに火を入れる(電源を入れる)事が日課でした。誰かが空に出没(電波を発射して会話)することを待ち受けるためです。
そしてだいたい毎日、誰かしらが会話をしていて、そこに1人2人と加わっていくスタイルです。電波の特性上、受信できる範囲には会話はラジオ同様放送されていきますので、そんなに内緒の話はできないのですが、電波法によって会話の内容については他言してはならない事になっているのです。
アマチュア無線文化に共通点多すぎて面白すぎ!と思ったのは私だけでは無いのでは?
Clubhouseが場として実現している偶発性と音声会話。無線やってなかった人にとってはそれだけでも相当もの珍しく、おもしろいはずです。
さらに時代にマッチしてるなと思うのは、コロナで荒んだ人の心を、会話という誰もが自然に溶け込める手段でうまく修復する機会を作ってくれるようでもあります。
一人でしゃべるネットラジオサービスも増えました。でもこのClubhouseでは1人ではルームが成り立たず、誰かの力を借りなければならない宿命としたのには大賛成です。
個人的な例え表現になりますが、中国の一人で飲めない二人以上の乾杯文化、ぜったい一人で担げないお祭りの神輿みたいな、独りよがり禁止のルールを、超デジタルに持ち込んで実現しちゃったんじゃないかなと思います。
Twitter, Faceoook, Instgram, YouTube, Podcast, TikTok, Pinterestのどれでもない、新しいプラットフォームとして期待しています。