社会

オリパラ露呈【オジイチャン文化からの脱却】

投稿日:

森喜朗氏の発言が世界までを震わせました。

情報がすぐ駆け巡る時代の世界の認識と、日本のスタンダードだと思われている、閉じた世界とのギャップに原因が有るんだろうなと思います。

 

同調圧力ってどこから

olympic
集団の中で自分が他と違うことは価値なんだという話を以前に少々書きましたが、個人だけでなく国家レベルでもそれが言えることは間違いないんじゃないかと思います。

欧州は英国が中心に書かれた世界地図を眺めると、極東の日本。実は欧州だけでなく米国でも世界地図と言えば、世界標準時が刻まれる英国が中心となった地図が広く使われています。

日本という国は、ホントに極東に位置していて、世界の果てという印象なんだそうです。それほど遠い国なのでミステリアスであって、ちょっとやそっとでは訪問できない感覚も有り、ある意味ブランドになっていたりするんです。

日本での世界地図は、右端には南北アメリカ大陸がでんと構えているので、なんか遠いけどすごい所のイメージでとらえられますが、日本はだいたい小さい謎の島国で遠いので、わざわざこんなとこまで行かないよという人とも、たくさん話をしました。手前のシンガポールや香港は行くという人も多い。

とは言え観光で日本を訪問し、とても良いおもてなしを感じて日本のファンが増えていく様子を、よく身近で感じていました。観光の来日が簡単にできなくなっている今、訪日を心待ちにしている人も多いでしょう。

そんな良いブランドを秘めている日本なんですが、今回オリ・パラ組織委員会のトップが元首相経験者だったということで負のブランドを世界にばらまいてしまい、実に残念です。

日本の多くのソサイエティでは同調圧力が大きく、その力が本来外に出ていくべきパワーであっても、内部のいろいろに無駄に使われてしまうようなことも多いと言えそうです。

 

一部の日本の文化ではない

myself

なにせオリパラは世界が舞台ですから、男女比率という社会の基本中の基本の要件に、どういう考え方で臨むべきなのかの現代の常識を問われています。

性別や人種、ハンディキャップまでも乗り越えて世界をつなげていこうというスピリットが根底に有るべきなのに、日本文化の深いところに根付いてしまっている、男性主体の政治や権力文化が、またまたわかりやすく露呈してしまったわけです。

昨2020年3月の、コロナ出現によるオリパラ「延期の検討」の際も、なしくずし的出社が流行ったりしてしまう環境になってしまったりするのも、根っこに日本のオヤジ文化が作り出してしまっていることが確実にバレたんですね。

こう書いている私も立派なオヤジですが、高齢化よろしく、どうもこの日本文化はオジイチャン文化の域に達していると言えるでしょう。なにせ辞任決めた後にコソコソとさらに年上によろしく、ということですから。さすがに今回はありえへん世界でしたね。

日本は、高度成長期のマンモス会社文化が続いてると言ったら良いんでしょうかね。組織図や肩書がモノを言うタテ社会であって、人物の能力や可能性を重んじられない、巨大な井の中の蛙方式が独自に島国に育ってしまったんだと感じています。

オリパラという、国のアイデンティティが全面に出るイベントを運営する組織だけでなく、これに似たような組織が、日本の伝統的な会社の組織でも、相当に根深く浸透していることでしょう。

日本国内市場が十分大きいからまだ良いんですが、人口が減っていき老齢化が急速に進み、地方が活性化できない状態が進むでしょう。従来の事業スタイルから相当ドラスティックに会社も産業も変わる必要があります。その指標となるのは、すでに世界に共通した価値観に合わせていくことですね。

 

世界とわたりあうには

company

教育の問題や、外国語が不得意な日本文化の問題などなどいくつもありますが、偏った知識の国民を大量に作ることで経済が潤ったという数の理論が有ったのではないかと、自分の体験を通して強く思います。

他より目立って一人お金を儲けてしまうとか、人の輪に溶け込めずに不登校になることや大人になっても引きこもりになることを批判してしまう文化は、金太郎飴のように工場で黙って働く歯車を大量に必要とした時代のやり方が、そのまま残ってしまっているから無くならないんでしょう。

人の数だけ個性があるので、全員一緒になれと言われても無理なのは明白なんですよね。でも社会という大人数のなにかの集団は、一個人を屈服させるだけの力をも持っていることを、今はみんなで再認識するときなのかなと思います。

コロナ禍で新しく生まれたかに思われている文化の中には、実は人間社会の中でくすぶっていたものが噴出しただけのものも有ります。

こうして作られた箱に日本の人々は身を寄せていると、世界の声を聞こうとせず、過去の肩書の人の価値観を立ててしまう輩が、何が周囲や世界から求められているのか自分でよくわからないまま、幅を効かせてしまうことになるんでしょう。

今回のような今までのオジイチャンの密室文化ではなく、時の流れに沿って世界とわたりあえるような、これからの考え方・やり方をするための環境整備に徹してもらうと良いかと。やっぱり若手や女性や時の奇才と言われるような人が、世界の祭典を作って欲しいと願っています。

もちろん敬老文化も続けられていくことでしょう。お年寄りはゆっくり休んで、楽しくしていてもらうのが一番だと思います。

 

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執筆者:


  1. タクト より:

    いつも楽しく読ませてもらってます。
    何かの本に、「お神輿の上に年配の人たちが偉そうに乗っかって、それを若い人たちが必死で支えているような会社と、お神輿の上で若い人たちが躍動し、それを年配の人たちががっしり支えているような会社と、どっちがいいですかねぇ?」というようなことが書いてあったのを思い出しました。
    お年寄りに、若い世代を支えるような役回りを楽しんでもらうってのもいいんじゃないかな、と思ってます。

    • palojiwalker より:

      タクトさん

      コメント、そしていつもお読みいただきありがとうございます!
      お神輿の例えをいただきましたが、ホントその通りしっくりきますね。

      お神輿と言えば以前、一人では絶対ムリなお神輿を飛び入りで担がせてもらったことがありますが、あの雰囲気が本当に気に入りました。
      祭りという、とにかくはっきりとした目的がその場では決められていて、それを達成することに問答無用、損得全く関係なしに全員同じ方向を向いて同じ時を過ごすというミステリアスな歴史的イベントです。参加している全員の目がキラキラ(たまにギラギラ)してました。これ素晴らしいですね。ハマる人が多いのには理由があるんだなと思います。

      立場や能力が全く違う人達がごちゃっと集まっているだけなんですけど、皆が支え合う場というものを長老達の図らいのもとで提供されてるんだなと思います。当日の長老は神輿の上にも乗らないし、羽織袴で見守っているだけで、安心感を与えてくれているんですね。

      会社、そして社会の在り方にも通じることがたくさんあるなと思い、自分もオジイチャンとしてどう振る舞っていくかを、今のうちに考えておかねばなぁなどとも思っています。

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