PALOji*Walker ONCE-IN-A-LIFETIME

電動キックボードLuup乗ってみた

乗り物 生活

世の中どんどん新しい乗り物が増えてきていますが、最初に生活を変える可能性を個人的に感じるのは電動キックボード。
気にはなっていたものの試してなかったのですが、やっとその機会ができたので備忘録としてメモしておきたいと思います。

楽しい!


東京駅近くのランチの約束のあと、気になっていたサービスLuupを初めて使ってみました。
ループのサイト→https://luup.sc/

実は電動キックボードのレンタルサービスは、外国では数年前から当たり前になっていて、日本だけどうして解禁にならないんだろうと思ってた時期も有りました。
電動キックボードは、構造がそれほど複雑ではないなので日本製や外国製などなど、製品は相当数あるのに日本の法整備が追いついていないため、普及はいっこうに進まないようでした。

とは言え日本でもこの2023年7月からは無免許での公道走行が許可になる予定で、大きな進歩が見えてきました。

昨日の東京は本当にいい天気、いい気候だったので、一年通しても最高のコンディションだったと思います。
普段着で、ヘルメットもグローブも無しで乗車可能。ただし手荷物を積むところは無いので、デイパックを背負うくらいしかできません。
でも街中を徒歩で移動するよりははるかに楽チンで時短になるし、自転車にバンバン抜かれるスロー走行をしながら景色を楽しむのにも最高に楽しい乗り物だと感じますねぇ。


どうして自転車に抜かれるのか?ですが、2023年4月現在、このLuupサービスでレンタルする車両は、法律では「小型特殊自動車」の扱いなんだそうです。
利用準備の際、最初に受けるテストに出てきたときにはえーー?小特??と思いましたが、今は特別に実証実験ということで許可になっているそうで、原付扱いでもなくて、小特なんです。それでヘルメット無しでOK、ってことなんですかね???
まぁハテナだらけですが、乗せてもらえました。

で、思い出しました!小特は最高速が15km/hなのです。
あ~~~、だからか!たしか30Km/hくらい出ると聞いてたけど、時速15キロに制限されてるんだわ、これ。
確かに途中から相当にかったるくなってきた感じはありましたね。なにせ青信号から黄信号になって赤になっても、大きめな交差点を通過しきれない🤣


皇居を一周してみたのですが、1周5Km、信号待ちも有ったのでおそらくマラソンの人より時間かかったかも。
ノーヘルなのでビビってましたが、途中パトカー数台、警察官や護衛の方々などなど多数と目も合ったし見られたものの、一切止められませんでした。慣れっこなんですね。

レンタルの様子


Luupのアプリをダウンロードしたら、今どこに空車があるかが表示されるので、好きな所を選んで徒歩で向かいます。


東京駅近くのガード横に有るこのポートにいくと、数台キックボードと電動チャリが置いてありました。
自転車に比べると、駐輪スペースが小さくて済むのが良いと思います。


多くの他国での運用と違うのは、かならず専用ポートに返却しなければならないこと。
激狭い日本の国土・道路・公共スペースでは致し方ないのかもしれません。
でもまぁバリアフリーや、このようなIT連携の便利移動ツールが使える社会を本気で実現するなら、社会インフラを根本的に変えるくらいは必要でしょうね。

このポートに到着したら、キックボードに付いているQRコードをスマホで読み込むと、いろいろ指示が出てきて、返却場所を選択させられます。これは後で変更も可能です。

そして走行後は返却ポートに行き、

駐輪した様子を専用アプリでカメラ撮影してセンターに送信して、返却完了です。

まだ制限だらけ


2023年7月の法改正までは、このサービスの車両は小型特殊自動車扱いなため、いろんな制限を受けています。
ライド、つまり乗車して運転する前には結構長々と書かれた注意事項を読まなければなりません。
まだまだ実証実験中は、使う側のリテラシーがムチャクチャ求められるイメージ有りですね。

今のところは最低限でも小特免許がなければ運転できないので、原付免許「だけ」もってる人は運転できません。
2023年7月以降は無免許で運転できるように法改正されますが、Luupで扱う車両がそのままOKになるかどうかも確認が必要ですね。

もちろん飲酒運転などはご法度です。
私はいままでの人生で相当なキロ数をバイクで走行していますが、慣れないうちは今回走った10Km足らずの距離の間でヒヤッとしたことが数回ありました。
車体が極端に軽いのと、タイヤ径が非常に小さいために、路面からの影響を受けやすいのです。
慣れだけでは解決できない状況が、路面などに隠れてるような気もします。

入ってはならないエリアが、専用アプリに表示されます。
ハンドル横には、ネジ止め式になっているスマホホルダーが付いていてがっちり固定できるのでまぁ安心ですが、雨の日は機種によって濡れるとまずいですね。
アプリ立ち上げ中は、電池の減りがかなり激しい感じがしました。途中から予備バッテリー接続しました。

そして今回1番不便に感じたのは、歩道を走行できないこと。小特ですから。
隣を人力自転車が倍のスピードで抜いていき、そのまま合法的に歩道走行している様子を、指を加えて見ていなければならないのは初体験でした。

 


急に手押しゾーンがやってくるのです。
車道を走ったら危ないエリアだから?と思いますが、皇居周辺の結構な距離を歩かされたのは予想外でした。
まぁちゃんと見てコース選べということでしょうけど、画面見てなければ気が付かないしなぁ。

法改正は2023年7月

このミラーは、正直使えない程度に歪んでました笑

ともあれ法改正までの間、いろいろ我慢しながら乗らなければならない乗り物なんだということがよくわかりました。
でも人の移動をスムーズにするエコなツールとして相当に将来性を感じますし、事故が起こらないようにするための道路側のシステム整備を進めてもらいたいなと強く感じました。
自転車・バイク・自動車との共存ができるような構造やルールを、道路側運転者側に再インストールするくらいの動きが必要になりますね。

まぁとにかくものすごく複雑な変更ですので、一度改正後の電動キックボードの扱いについて読んでおくと良いかと思います。
参考:Impressの記事