【DXで新エコシステムへ】最強のタッグかも
楽天と日本郵便の提携が発表されました。通販だけでなく生活全体に影響を与えそうな動きになりそうです。
やっぱり物流はサービス満足度、人生満足度にすごく近いところに寄り添ってますから。
いつから通販
いまでこそ通販とは言わなくなったと思いますが、そのへんの店で手に入らないものが欲しい場合には通販を使ってました。
普段使いの日用品や食べものというよりは、趣味のためのグッズなどには相性が良いものですよね。
道楽の一つの無線やパソコン系の部品や製品、日本で発売されていない各国音楽の取り寄せなど、やっぱりコアになるほど趣味の世界では普通の店に並べられない=買えないので通販という選択になるわけです。
今となって気がつくのは、こういうたまにニッチな趣味のものを買う時には、配送料をぜんぜん気にしなかったことです。
通販が日常になってくると
なんでもかんでもネット通販で変えばいいじゃんという感覚になったのは結構最近な気がしますが、ネットで買い物をし始めたのは、ISDNの定額サービスが出た頃だったような記憶があります。
考えてみれば通販でも何でも、モノを買うときに情報が必要なわけで、通信速度が遅いときにはマーケット情報も販売情報も紙に印刷されていたものでゲットしてました。そしてメールを送って注文するなんてのがよくありました。
それがADSLの速さになったとたん一気に世界が変わったことを記憶しています。楽天市場にたどり着いたのも確か21世紀になる頃だったですかね。
どんなにコアな商品でも、詳細な説明と決済機能が備わっている小さな店舗が全国、場合によっては全世界展開を一気にできるようになったということに、利用者の一人として相当感動しました。
これに味をしめるとネット通販は、その便利さから日常で使うようになってくるのですが、このころから気になっていたのは、私は一体どれだけ配送会社に貢いでるのだ?という感覚でした。
時間をお金で買っているのだと頭ではわかっていても、ちょっとそこの店に買いに行けば済むものを、配送料を上乗せして買うか?と送料無料の店限定で検索してたりいろいろしてて、そこに現れたのがAmazonプライムです。
生活と経済を回す
自分が生活するのにネット通販がどれだけ必要なのかは考えどころです。Amazonプライムに支払う年会費のもとを取ろうとして、思いつきの極みでスマホをポチるということが、どれだけ実配達の工数を増やすことになっているのか。
Amazon側としても年々、というか年がら年中サービスがバージョンアップしていて、製品プロモーション・発注・梱包・配送・不在処理などの改善は目をみはるものがあり、日本の巨大企業がそう簡単にはスピードで追いつけない事業展開を感じます。
楽天は21世紀に入った頃にはすでに1兆円のエコシステム、つまり楽天のサービスをユーザーに対して生活・人生を回すためのプラットフォームとして提供する構想を立ち上げています。
今年2020年初めに楽天では、配送料無料企画で店舗に負担がかかるとして一騒動有りました。いずれにせよ顧客の視点では、配送料を含んだ価格に非常に敏感な巨大な市場を相手にしていることは確かです。
コトのサービスならまだいいのですが、モノのサービス、特に人によるモノの移動である配達が伴う事業活動では、そのシステムとコストがサービスの質に直結します。
今回の日本郵便との提携では、日本全国に張り巡らされている日本郵便の顧客チャネルが、これから求められていく楽天のサービス展開に活用できる部分が大きいことでしょう。
すべての楽天のサービスを総合した規模はすでに5兆円を超えているそうです。いろんなサービスの集合体ということなので運営は今後も複雑化していきそうですが、ラストワンマイルの充実につながる提携で、サービス全体の好影響を期待したいところです。