クルマもスマホで買う時代に【日産がスタート】

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自分が消費者として買うもので、値段が高いものから思いつくのは家とクルマあたりでしょうか。

あとPCや、もはやウチでも点数が数えられないくらあふれている趣味の品々はネットで買う時代になりましたが、もはやクルマもスマホで買える時代に突入なんですね。

 

車をネットで買うということ

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日産がスマホで自動車を買えるようにするとの日経の記事がありましたね。

これを読んでまず感じるのは、もはやクルマは電化製品なんだなぁということ。

今まで聞いていたクルマをネットで買うというストーリーは、大富豪が高級車をポンと買う時のイメージでした。それが一般的な仕組みとして庶民にまで降りてくるという感じでしょうかね。

高い買い物するんだから、やはり商品としての性能や質感は実際のショールームで見たいところだと考えられます。そしてスペックや価格などの基本的情報は、メーカーが直接公表している情報の方が正しくてタイムリーな時代ですから、買う側にとって残された試練は価格と購入方法ですね。

今まで何度かクルマを買いましたが、そのたびにどの販売店でどんなクルマを買おうか迷うところに始まります。ほとんど中古車ねらいな私の場合は、試乗も含めて状態のチェックや、ディーラーからどんなサービスが得られそうなのかの駆け引きなどなど、結構煩雑だなぁと思います。

しかし新車やそれに近いものを買おうとなると、ネットで買いたい人も増えたんじゃないでしょうか。メーカーから近いところでサポートを得られれば、保証の安心感につながることと、購入にまつわる打ち合わせや交渉、そして決済などなど非常に煩雑だからです。

 

ディーラー店舗の立場が変わる

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大まかに言えば、クルマを作るメーカー側は作ることに専念し、売るディーラー側は売るための煩雑なことをすべて担当するという役割分担がされているわけです。

しかし時代は流れ、製品は電動車にシフトしていくことが決定的になった今、走行機能付き家電とも言える製品になってきたんでしょうね。

エンジンを積まなくなれば構成部品は減り、付加価値を付けるところとしては、サポートを中心とした会社のブランドそのものになっていきます。

さらに、走行・移動が安全にできることはもちろん、その先のエンタメ要素や快適要素に購買者の興味が向いていきますから、それぞれのディーラーが付け加えることができる価値の部分は少なくなっていきますよね。

ましてやPCみたいに、バージョンアップによりその機能がアップしていく世界ですから、もはやクルマと呼べるのかどうかも曖昧になっていくでしょう。

となればコストを抑え、最新品質のものを届け続けられるメーカー直販になっていくのは自然な流れなんでしょう。

 

ダイレクト通販

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とは言え、おそらく日本ではディーラーを介さず、つまり人間を介さずにクルマを買う一般市場は急に定着しないでしょう。今回のニュース内容をみても、オンラインでの人と人との対話をもとに商談を進め、AIが寄り添っていくような形になるようです。

これであれば、いま存在しているカーディーラーの生業も、とりいそぎ保全されることでしょう。まずは日米の市場で日産はこの仕組を構築するようです。

まぁアメリカの人の方がネットで買うことに抵抗は無いし、必需品のクルマ買う行為自体の移動も大変なのでメリットも大きいことでしょうからそちらでまずはノウハウを貯め、来たるべき日本市場に備えるという感じでしょうか。

長持ちするとは言え、クルマはメカ=消耗品ですから、時と共にメンテナンスが必要で、最後には更新が必要になります。

動いて移動だけできればいいという人から、ステータスとコンテンツの充実を求めるユーザまで、おそらく人の数だけカスタマイズのニーズはあると思います。

それらにタイムリーに、かつメーカーに近い側で対応して製造・流通・サポートできるような仕組みを作って、顧客をデジタルデータで囲い込まなければ、事業も継続していけない事になってきたということでしょう。

これってもう、PCやプリンタの世界に近くなっていくのでは?と思うんです。そして自動車産業自体が、ものづくりの部分は白物家電の世界に近くなり、収益性確保が難しくなります。付加価値をつけることが難しくなった販売店は省略されるようになり、ピンチでしょう。

さらに各地でカーシェアやスマートシティのMaaSが機能し始めれば、クルマの購入ニーズ自体も変貌してしまう可能性があります。その先のカスタマージャーニーを支えるための、各社のデジタルマーケティングシステムの戦いになるわけです。

この前アフターデジタルを読んで驚いていた内容に沿って、思ってたより加速度的に世界が変わってきてるような気がしています。