【楽天モバイル】SIM契約してみました
格安サービスのMVNOから、一文字違いでV(バーチャル)が取れて、晴れて回線提供者MNOになった楽天モバイルですが、設備不足などで苦戦のスタートになったようですね。
今回、私のプチ移住予定に伴って、今までのOCNモバイルOneの契約に加えて、楽天モバイルの契約をしてみましたので、ご紹介します。
プランは一つ、1年無料がうれしい!
携帯(MNO:移動体通信事業者)各社は料金プランがすさまじく複雑で、これだけでうんざりというのが多くの意見だと思います。利用者のニーズがいろいろだとは思いますが、この頃では電話の音声通話そのものより、高速データを大量に使いたい人が増えたんじゃないでしょうか。
楽天モバイルは、以前出していたプランを改め、2020年10月現在一つのプランに統合しています。
Rakuten UN-LIMIT Vという名前のプランは、今年日本でもスタートした5G規格のプランも含んでいて、4Gでも5Gでも楽天モバイル独自の回線であればデータ通信が無制限で使えるとのことですが、これが非常に魅力的で契約してみることにしました。
初期設定料の3,000円がかかりますが、このプランにかかる料金が月額2,990円のところ、1年間無料!というのはインパクトあるキャンペーンですね。ケータイ1年無料?いままで経験したことなかったです。
もちろんこれにはワケが有り、携帯回線提供各社はともかく契約数を増やしたいわけで、新興MNOの楽天モバイルとしては、急激な投資と同時に、新規顧客を確保したいための大盤振る舞いなんだと思います。
あと楽天のWebページの説明で少々わかりにくかったのですが、回線だけ、つまりSIMだけの契約ができるのかどうかがハッキリ書いてなかった感じです。結論としては楽天モバイルとの契約時にスマホ本体をセットで買わなくてもOKです。
楽天モバイルのサイトで注文して、翌々日にヤマトの宅急便でペラっとSIMと説明書だけが届きました。届いたユニバーサルサイズのSIMカードを、手持ちのSIMフリースマホ(XiaomiシャオミのRedmi Note 9S)に入れて起動したら、なんとすぐに使えました。
エリアを確認したら
モバイル回線の契約時には、最近気づきにくくなった注意点があります。サービスエリアの確認です。ここで言うサービスエリアとは、楽天モバイルとして供給している電波の到達範囲のことですね。(楽天モバイルサービスエリアリンク)
以前にニュースで報じられていたのは、楽天が新たにサービス開始したのはいいけど、東京など都市のど真ん中のごく限られた場所にしか電波が届いていないことが指摘されていました。
電波が届いていないということは基地局がまだ設置されてないかまだ稼働していないということなので、その場合はauの回線に自動的に切り替わるようになっています。この場合は楽天回線ではないため、データを高速モードで使用すると月あたり5GBまでの容量制限となります。
普通にスマホを使う限りでは、これだけ容量があればまず困らないと思いますが、動画を扱うとかで大量にデータを送受信したい人は心もとないかも知れません。
ということなので、自分の回線使用行動範囲が楽天回線なのかどうかチェックしたところ、東京の中心部は既に地図上で真っ赤っか(真っピンクピンク)、つまりOKということのようですね。
Network Cell Info LiteというAndroidアプリで接続状態を確認してみました。
1枚目のSIMが楽天ですが、Band3(1.7GHz帯)をつかみ、自宅室内で十分実用な強度のようです。テザリングでPCを3時間ほどハードに通信しながら使いましたがかなり快適で、切れることもありませんでした。
2枚目はOCNモバイルOneのSIMで、docomo回線のBand28をつかんでいます。状態が許すときにはベストな700メガヘルツ帯のBand28、場合によっては自動的に19や3に変わることも確認できました。
バンド 3 | 1.7GHz帯 | NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天 |
バンド 19 | 800MHz帯 | NTTドコモ |
バンド 28 | 700MHz帯 | NTTドコモ、au、ソフトバンク |
周波数の低い19や28の方が電波の特性上建物などに回り込んでつながりやすく、とぎれにくいとは言われています。楽天は4GについてはBand 3しか選べないので、高い周波数一択なのですね。原理的にはdocomoの回線の方が選択の余地があるというとで有利なようですが、実用上どんな感じかしばらく使ってみて様子見ですね。
まだ5Gのスマホを持っていないので確認できないんですが、自宅の室内でも4Gで快適に通信できることが確認できました。
そして一番気になるのは引越し先の自宅の場所は、今はエリア外なのでau回線になりますが、なんとラッキーなことに年末までに楽天モバイルエリア内に入る予定になっています。
自宅に居る時はwi-fi生活なので関係ないといえばそれまでですが、自宅周辺で生活するのにはやっぱり気にはなるところなので。
楽天モバイルからは基地局建設計画を前倒しして、2021年3月末までに人口カバー率70%にすると発表されていますね。
めっきり通話しなくなったけど
あとひとつ画期的なサービスが、Rakuten Link(楽天リンク)というアプリが使えることです。Androidだけでなく最近iPhone用アプリもリリスされたとのことです。
なぜ画期的かというと、楽天モバイル回線を契約していれば電話がタダになることです。めっきりダイヤルして通話することが最近は無くなったものの、タダとなると復活するかもとも思えます。
通常通話無料というと、提携している系統のIP電話とか、LINEの通話のようなIPベースのサービスを思い浮かべますが、要は普通の携帯電話回線だそうです。受信はもちろん、こちらから携帯や固定電話にかけても無料なんですよね。2020年10月現在、他のキャリアには無いサービス内容だと思います。(Rakuten Linkへのリンク)
今持っているスマホの機種がたまたまSIM2枚入る機種なので、試してみてるというのが実情ですが、電話番号2つも要らない場合、今使っている番号を解約してMNPで乗り換えるのが一般的ですね。
海外から日本への電話通話までタダというのは太っ腹ですね。少々注意が必要なのは、日本から海外にかける場合は有料なことですが、これは月額980円でかけ放題になる、と。海外ビジネスしてる場合など、電話必須ならもうこのサービス一択かもしれませんね。
菅政権では携帯電話代が高すぎるとまだまだアナウンスしているようですが、第4のMNOキャリアがこういう形で出てきたのは、多くのユーザーに光が射してきたと言えそうな感じです。
このサービス内容でさらに5Gのスマホでも買ったら、スマホの家族割とか自宅に光回線を引く必要すらなくなるかも。そうなれば生活するのに必要な通信代も相当安く済むと言えるんじゃないでしょうかね。
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