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【思わぬ技術に出会う】音響すかし

技術 生活

デジタル画像データにデジタル透かしを入れることは以前から知っていましたが、音声にも入れられるんですね。

思わぬところでこの技術を使ったサービスを受け、感動しました。

 

新しい映画の楽しみ方

cinema

とんと映画を観なくなって久しいものの、ひょんなことから今朝、映画「えんとつ町のプペル」を観てきました。

実は先日に続いて観たのは今日で2回目になるんですが、キンコン西野さんからの案内情報では、なにやら副音声でメイキングを上映中ずーっと語るということで、なにそれ!?と思って朝イチの上映に滑り込みました。

先日買ったばかりのAirPods Proと、いつも使ってるスマホのセットで聴いてきました。

いやーー、最高でしたね。初めて経験するサービスだったのでその機能自体に興味が有ったものの 作者の西野さんの解説を聞きながら一緒に映画を見ているような感じで、技術は忘れ、映画と解説に没頭してしまいましたね。

この作品のストーリーは相当に作り込まれていて、そのギミック・トリック・メイキングと言いますか、作成過程について相当詳しく解説してくれるんですよね。知らなかった情報てんこ盛りでしたね。

それだけでなく、彼がお得意の社会に対するメッセージや、 はたまたマーケティング技法に至るまで本編を見ながら勉強させてもらってるような感じでしたね。

この作品自体も、コメンタリー音声もマジでおすすめです。あ、 副音声(コメンタリー音声と表現されていました)での視聴は2回目以降の鑑賞をお勧めしておきますね。

 

作品視聴案内は


この機能は、HELLO! MOVIEというアプリで視聴します。

アプリをダウンロードして設定すると、テスト機能を使えるようになります。

ネットの音声を再生すると、その内容によってタイミングが同期されるように作り込まれています。

どうやってこんな事を実現しているのかと調べてみたら、音響透かし技術が使われているんですね。お恥ずかしながら初耳でした。

これはエヴィクサー社の技術が使われていて、すでに10年以上も歴史があるようです。

音声は通常、その発音している場所から離れていくと聞こえなくなりますから、場所に依存するようなサービスやアプリケーションに適しているようで、電子透かしで検索すると、すでに数社のシステムが出てきます。

 

バリアフリーにも貢献

HELLO! MOVIEアプリの機能を見る限り、音声ガイドと字幕ガイドのメニューがあります。

スクリーンから出ている音に合わせて専用の字幕を表示したり、今回のような副音声を聞けるようにするなど、作り方によっては障害者にもエンタメ作品を届けるチャネルを広げられるというけですね。

まさか映画館の中でスマホをイヤホンで聞くということになるとは想像もしてなかったですね。 まだまだ知らないサービスがいっぱいあるということを再認識しましたし、組み合わせによってまだまだ価値有る社会貢献ができるシステムが登場してきそうな技術だと思います。