新しい場がわかってきた人たち【Clubhouse】

ネットワーク 社会

クラブハウスは先月初めて知ったのですが、日本での盛り上がりスピードはどうも凄まじいとのことですね。

本家アメリカでは飽きられてきたとかいう話も聞きますが、日本でも色んな角度からの解説が出てきてます。

 

おしゃべりという最高の共通点

lecture
音声版のTwitterと表現されているのにも一理あると思います。でもつぶやくのではなく、ほとんど2人以上の集まりの「ルーム」なので、全くあたらしい「場」が発明されたんだろうと私は理解しています。

前に、古くて新しい印象と書きましたが、場が新しいのであって、人がおしゃべりするというのは最も基本的なコミュニケーション手段というか、欲求ですね。

1対1であれば、電話であれLINEであれ、通話機能に困ることは無い時代となりました。多対多でもZoomでもグループトークもなんでもありますよね。

でも、何かが違っているだけでClubhouseがこれだけ急に注目されることになったんですね。

ラジオも含めいろんな記事やコメントを見てきましたが、西村賢氏が書かれた記事は今まで読んできた中でも秀逸だと感じています。

音声SNS「Clubhouse」はTwitter登場時に似てるが、Twitterとは全く異なる

リンク

 

人間がデジタル社会に溶け込んでいく

conversation

Twitterは文字数制限がありリアルタイムではないものの、それに近い感覚でコミュニティが作られていくことで、あたかも会話しているように話が進み、相当に多くの人々がそれを読んで誰もがコメントできる。

Clubhouseの場合は、挙手などして引き上げてもらわなければ会話に参加できません。なにかの関係性がすでにある人が登壇・発言することになります。

広くひらかれたパブリックな場なのに、誰もが発言できるわけではないというのは、実はリアルな公の場にも似てると思います。

リアルな街を歩いていて、どこぞで会話や公演が行われているとして、誰でも聞きに入ることが許されている状態とします。そこで話している人を知らなかったり、有名人だったりしても、普通は聞くだけ見るだけであって、急にそこに割って入る事はしませんよね。

反対に、どこでどんなイベントが行われているのか知らないでたまたま興味を引く会話を聞きに立ち寄ることができるチャンスは、リアルの世界ではまず有りえませんが、デジタルではこのClubhouseのように可能だということです。

経済や労働の場面でDXが話題になってくるにしたがい、このクラブハウスのような新しいスタイルの場が提供されることに期待する人も多いのではないでしょうか。

振り返ってみれば、大小の講演会、学生の部活動でよくある部室、会社の会議や立ち話、そこらの井戸端会議などなど、人が複数集まれば生まれる会話を、ただそのままデジタル空間でやるということです。

全く新しいデジタルワールドなのに会話という人間の基本に一番寄り添っていることは、誰にとっても理解しやすいことなので、長時間にわたってハマってしまう人も続出したんでしょう。

 

今後落ち着いてからの展開に期待

conference

デジタルプラットフォームは、あるコンセプトでリリースされても、人の集団によっていろんな使われ方をするうちに、高速で変化していくことができるものです。

おそらく日本で超急激にバズったのも計算されていたことでしょうし、最近大体わかったわという人が増えてきて、リアルタイムゆえのクラハ疲れも社会現象化した感じです。飽きて離れていく人も出てくるでしょう。

ハイプ・サイクルでも多く説明されているようですが、機能の追加や充実を経て、一定のユーザーがいい感じで支えていくことによってTwitterのように生き残っていくプラットフォームに育っていくことと楽しみにしています。

新サービスですので、クラブハウスが定義する使い方のルールについてもまだ認識が浸透していないとも思われます。

詳細はClubhouseが定義するルールhttps://clubhouse.io/termsに書かれていることに従う必要があるわけですが、高頻度で変更されていくのが世の常ですから注意して見てないととは思います。

ちょっと気になる点としては、録音や許可なく口外禁止などが規約で定められているのに、記録をして別途共有するなどの行為が既に行われてしまっていると聞くことです。

「この場(限り)なのでお話ししますが」とか「これは実は裏ではこうだったんです」なんて話が飛び交っているので、有名人や立場のある経営者にとっては相当リスキーなんじゃないかとも予想されますね。

文字系・画像系コンテンツやコミュニティについては、サイバー空間上に証拠が残りやすいため、後でいかようにも追跡や証拠の保全ができるのですが、Clubhouseではそのば限りということで証拠は残っていません。事後に情報に到達できないので、抜け駆けや違反をする者が得するなんてことも起こり得るわけです。

音声:言葉による会話が主な社会性の高いコンテンツなので、間違った使い方が社会に与える影響も大きくなります。違反行為が合った場合は、紹介をした人のアカウントもBAN(抹消)されるとのことですが、さてどういう運用になっていくんでしょうか。

せっかくの新サイバー空間、楽しく広がっていく方向に発展していけば良いですねぇ。