充電人生が安くなった【窒化ガリウム】

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スマホやPCなどなど、モバイルガジェットが生活に浸透してきて、皆に共通の宿命は充電ですね。もう文房具の扱いに達した身近な充電器ですが、窒化ガリウムのおかげで一世代皮がむけたようなのです。

秋葉原のお店では今急激にGaN(窒化ガリウム)搭載のType-C PDの充電器が安くなってきている感じですね。ノーブランド的なモノなら、2000円台で45Wクラスが買えるようになってます。

 

USBが充電に重宝

usbcable

USBのType-A(左)とType-C(右) これからType-Cが席巻するでしょう

 

以前にポータブル電源について少々書きましたが、

身の回りの電気製品を使うときには当然その電力をどこからゲットするかによって運用が変わってきます。

家に置いてある電気・電子機器の場合、電源としてAC100Vがつながっているので意識されないものが多いのですが、いざ持ち出すものとなるとバッテリに充電をしなければならないことは、当たり前すぎて特に話題にもならないものになったかもしれません。

パソコンのインターフェースとして普及したUSBからは、簡単に5Vがとれることから、ケータイの充電にUSBが使われるようになって、国民総USB充電器持ちになったと言えるでしょう。さらにたとえばLEDライトや扇風機などの、消費電力の少ない機器の手軽な電源としてもいろんな場面で重宝されてきています。

ところがUSB規格の中で一番普通に使われているUSB規格では、実は5ボルトV3A アンペアA=15 WワットWまでの供給しかできない仕様になっています。

充電するケータイ自体の性能向上と共にバッテリ容量も大きくなり、さらに急速充電のニーズも高まったことで、最近ではUSB Type-Cタイプの充電器が増えました。

意外と知られてませんが、Type-Cというだけでは今までの容量制限を超えることはできず、USB Power Delivery (USB PD)という規格で100Wまでの給電が実現できるようになります。

 

USB PDの仕組みって

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通常のUSB充電器は、家庭のコンセント(交流100V)につなぐ入力側は共通で、出力側は5V固定です。グレードによって1A,2A,2.4Aなどのタイプがよく売られています。これに対して、USB PD方式では接続されている環境を判断しながら電圧を5,9,15,20ボルトVのどれかに設定し、最大5A アンペアAまでの組み合わせのどれかに落ち着かせるという、頭の良い仕様なんですね。

そんな事が裏で行われていることは、使う身にとっては知っている必要もないのですが、PDであればだいたい性能が良くて早く充電できるのだと覚えておけばいいでしょう。

20V5Aといえば100Wなので、ラップトップのPCを動かすには十分と言えますので、最近はUSB PDで充電できるPCモデルも多くなってきました。付属のADアダプタを持って出かけなくても、ケータイ充電器で兼用できるんです。

ここで気を付けたいのはUSB Type-Cのアダプタの能力です。Type-CであってもPD対応でなければ高速充電できなかったり、PCに使えなかったりします。さらに高速充電タイプにもいくつかタイプがあるので、今ならPD仕様であることが一番安心でしょう。

 

窒化ガリウム充電器の登場

PDとか言っておきながら突然窒化ガリウムって何だ?ということですが、これは最近の高性能充電器の中に搭載されている主要部品なんです。

化学式としてGaNと表現されるこの物質は、詳しくはこちらにかかれていることが大いに参考になりますが、要は今までのシリコンを用いた部品より大電流でも壊れにくい高性能素材であるという特長があります。

民生用、携帯用ということであれば、小型で壊れないものを作るニーズがありますが、充電人生がこれからも続くと思うと強力な助っ人です。

昨年ネットを見ていて飛びついて買ったのがGaN採用のモデル、Anker PowerPort III 65W Podです。

Anker PowerPort III 65W Pod

Anker PowerPort III 65W Pod

Anker PowerPort III 65W Pod

拡大撮影しているので大きめに見えるかもしれませんが、65Wのパワーにしてみれば従来の半分以下の大きさです。サイズは29×66×45mm で、重さはなんと121gです。価格はこのクラスで5,000円を切るようになりましたがこのへんを参考にしてみて下さい→ Amazon 楽天市場

anker2

このサイズで、20V3.25A(=65W)流せるとは、時代も変わったものです。

このアダプタは仕事で使っていたMacBook Pro13インチ用に買ったものですが、通常45W程度しか食わないマシン用として、性能としてはもちろん十分です。

ついでにケータイや他のPC用に挿しても全部OKでした。って、このクラスだと当たり前かなぁとは思いますが、今までアダプタがいろんなもので使い回せることは想定してなかったので、充電人生向けとしては嬉しい限りです。

 

で、実は前述のMacBook Proを出張に持っていく時のために小型のアダプタが欲しくなって2017年に買ったのがこれです。

micro-solution

Micro Solution社という、この手のガジェットに定評があるメーカーから出ていた60W(20V3A)タイプのType-Cアダプタです。これは今でも現役ですが、なにせ17mmの薄さなので、他社からこれを凌ぐものはいままで出てきてなかったと思います。(114x70x17mm)

6000円以上しましたが、コスパ十分の逸品だと思います。残念ながらもうこのタイプの販売は終わったようです。

 

micro-solution

もしかしたら結構サイズ的、回路的に無理してたのかもしれませんが、普通にPC使っててもかなり熱くなります。ニオイや変形変色は無いし今も現役ですので問題ないのですが、シリコン部品の限度なのかなという感じもします。

 

micro-solution micro-solution

USB-Typeに加え、通常のType Aも一つ備えているので、これ一つで出張時はしのぐことができます。

 

おまけですが、PDでもない普通のType-Cの充電器もいくつか使っています。

これは2年くらい前にアキバで通りすがりにお試して買った、謎の充電器です。YOJOCK、ですか。楽天で探したら結構いろいろ出てますね。このリンクのUSBテスター、なぜか買ってました。。。

quickcharger quickcharger

なにせ分厚いマッチ箱くらいしか無い大きさなので、持ち歩きに最高です。1500円くらいだったと思います。(絵が汚くてスミマセン)

一応PSEマークも付いてるのでまぁダメ元で買っていろいろ使ってみましたが、まぁちゃんと使えるもんですね。Quick Charge 3.0という規格なようで、PDとはまた違う充電規格ですが、挙動としては似ているところもあります。

よくある18Wタイプ(12V1.5A)ですので、45Wくらい食うMacBook Proにつないでも、稼働中は充電量が目減りしていきます。

消費の速度は落ちますので、2時間しか持たないところ、2.5〜3時間持つようになるとかの効果はありました。もちろん電源オフにして一晩置いておけばフル充電になってくれます。

で、実はこれ今メインで使っているM1 MacBook Airにつないで使ってますが、なんとこれで連続稼働できちゃってるんですよね。純正のアダプタは箱に入ったままという具合です。これまたどこでジャンクが役立つかわからないという面白さアリですかね。

GaN関連の製品がこれからもっと小型高性能になっていくのが楽しみです。