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【無人ホテル】現実味を帯びてきた

技術 生活 社会

今日も自宅でいろいろと仕事、というか情報のまとめなどなど作業をしてました。リモートワークや職場のデジタル化や、各種事業でのコストダウンのためのシステム化などの情報をつらつらと読み進めていましたが、どうしても最後には日本でのデジタル化の遅れを感じるまとめが書いてあることが多いんです。

中でも無人化については、実業にも生活にも早晩大きな影響が出るんじゃないかと思えてきました。

 

無人化という最終手段

ai

中国のIT会社が経営するホテルが無人になったとの情報がありました。

ロボットが接客する『無人ホテル』が深センに誕生【インタビュー記事】
https://whitehole.asia/2018/08/08/mujin/
引用元: 深圳(深セン)経済情報

 

日本でも自動チェックインくらいなら一般化してますし、変なホテルと題したロボットが接客するホテルなど、アイデアで勝負するところの話も聞くようになってきました。でもこの中国の企業は驚くべきことに、ビッグデータ収集と解析事業、ロボット開発事業、そしてホテル事業とカバーしているところが強みです。その結果高い利益率を可能にしているとのことです。

宿泊客の予約取りからホテル維持のための雇用や管理までを、フルデジタルのデータありきで運営することにより無駄な業務が排除されています。ベッドメイキングはさすがに人間がやらねばなりませんが、極限まで効率化できるので、従来の人数より少人数で可能になり、その雇用や管理もデジタル処理ありきという徹底ぶりです。

利用客としても従業員としても、利用する時の質や、勤務の質までデータで管理され、「徳を積むと個人の評価(スコア)が上がっていく」システムです。逆に言うと悪は暴かれ記録され排除される世界です。ここまでをストーリー化してデータありきのシステムを構築して実現するということをやられたら、従来法で経営するホテルは超高級有人接待か、エンタメ性の高い付加価値かで勝負するしかなくなると思います。

最近の中国ではこの徳を積むシステムのおかげで、治安やマナーが格段に上がったという話を聞きます。

いよいよ人が余る、いや仕事をしなくて良くなる=働き口がなくなる時代になるんでしょうか。

 

AIが人に代わって仕事する

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家畜に頼った農業が、耕運機などの機械が取って代わったことが起こったように、人の仕事が機械に取って代わられるという時代がありました。このような人の苦労が楽になるようなマシンの発明や採用は、社会活動のスピードを上げ、効率化によって時間短縮やコストダウンを可能にしました。

最近ではRPAなどのソフトウェア・ソリューションが開発・採用され、それまで人海戦術に頼っていた事務処理などが、ソフトウェアがロボットとして働くようになると、簡単に言うと多くの人が職を失うことになりました。経済活動全体の業務量が潤沢なうちは、他の部署に配置転換や、転職などのシフトをすることが可能ですけどね。

このような方向性の自動化では、作業にかかる人件費という大きなコストを削減することができるので、経営者はリクツでは進めていきたい分野になります。それでも今までのやり方でもやりくりできるうちは、雇用の確保という大義名分も叶うことからシステム投資を先延ばしにできてきたわけです。

 

これからの社会と生きる価値

life
ただ、これからの経済活動に入ってくるテクノロジーを考えると、ソフトウェアやハードウェアの進化が早まることはもちろん、データに裏付けされた経営ができない事業は、得意とする分野や経済圏に居場所が無くなることにもなっていくことと思います。

車両の自動運転も夢の技術ではなくなり、そろそろトラックやバスなども含めて、公共の場でAIロボットが人に変わって仕事をこなすようになると思います。その分人の仕事は無くなるわけですが、ますます人間でないと叶わない仕事とは何なのかが問われる世界になってくるのでしょう。

機械には人の心はわからないと言われたのはもう昔。人の心を癒やすのもすでにAIになってきていたりして、よくわからなくなってきました。
シンギュラリティでは2045年が特別な年になるかもと言われてますが、たったあと20年ですね。

一般市民としては、究極に楽ができて働かなくても楽しく暮らせる世界になるの?ってくらいの感覚ですが、それまでの間しばらくは、デジタル化に身を寄せて勉強を続ける以外に無いのかなと思う一日でした。

皆さんのところでは、デジタル化で生活は良くなってきてますか?