いよいよロボットが身近に
最近産業革命の産品としてロボットが身近になってきました。その中でも人手不足解消のためのロボットが導入されたという話題が出てきてますね。
コロナで激震の走った外食産業への導入は加速するでしょうか。
飲食店での人手不足解消
事務作業の省力化のためにRPAを導入する動きはすでに裾野が広がってきています。これはPCでの繰り返しが多い事務作業を、ソフトウェアとしてのロボットが手順の自動化をするというもの。機械が動くわけではないので、当たり前ですが見ててもちっとも面白くないですね。
やっぱり見てて面白いのは、実際にモノを扱う機械のロボットですが、最近ラーメン業界で初と報じられている、配膳ロボットがラーメンチェーンの幸楽苑で導入されました。リリースリンク
幸楽苑は、2020年8月現在で497店舗も進出しているラーメンチェーン店で、クルマで走っていると結構な頻度で看板を見かけます。歴史が長い会社が拡大し、今は東証一部上場企業としてステーキ店等の他の業種との提携も進めている企業です。
外食産業のうち店舗を構える業態に共通するところは労働集約型ということで、経営コストの多くを接客などを行う人件費が占めます。このチェーンの場合3000人以上の臨時社員により運営されているとのことです。
来店客の利便性と企業存続のために
客側にとっては、安く美味しいメニューが早く出てくればそれに越したことはないわけですが、この点では日本のチェーン店は超一流のレベルだと言えると思います。これ以上のサービスは無いくらいだと思いますよ。
でも、店内のサービスの分だけ人を配置しておかなければならない今のカタチでは、これ以上のコスト削減は難しいでしょう。働き方改革のしばりも増え、そもそも人材確保が年々難しくなってきていると聞きます。
そこにコロナの波が押し寄せ、キーワードは非接触となりました。ただでさえコロナ自粛により客足が遠のいている業界に、ロボットでの合理化が切り札になってほしいと利用者としても思います。
ハイテクのかたまり
ロボット技術はAIやセンサー、通信技術など、ハイテク技術の総結晶として実現できるものですから、その製造・運用コストが高額なことがネックでしたが、この機に一気にロボット化を決断する企業も増えてくるんじゃないかと思わせる動きだと感じます。
一応、非接触による感染防止の大義名分がわかりやすいことや、動きが物珍しいので子供も大人も見ていて楽しめるなんてことが副次的効果として出ているようですね。
映像を見ていると、下膳に活用するのが効果大なんじゃないかと思えますね。
ラーメンの注文はタッチパネル、持ってくるのはロボット、下げるのもロボット、会計も電子マネー。ひと昔まえはこれを未来と言ったんでしょう。
一部の駅そばのように、麺茹でるのはロボットというところも出てきました。
そのうち完全無人外食店ができて、今と同じサービスが受けられるようになるんでしょうか。
単なる機械化でなく、働きがい、生きがいにつながるようなロボットがどんどん導入されることを待っています。